迷将ホジソン氏の後任に衝撃案 中田氏を指導した前時代的戦術の老将アラダイスが英代表監督候補

ボーンマスの38歳監督も候補の一人

「ビッグ・サム」の異名を持つアラダイス監督は2005年のボルトン時代に中田氏を指導。ロングボールを多用する古典的な戦術を好みながら、ボルトン時代には国際色豊かなメンバー構成を好む指揮官として知られている。経験は申し分ないが、戦術的には見るべきところは少ない。これまでは中堅や残留争いのクラブでの経験が大半で、ビッグクラブを指揮した経験もない。得意のロングボール一辺倒の戦術で、英国をかつての「キック・アンド・ラッシュ」の時代に引き戻すべきなのか疑問も残る。EUROでは珍采配の連続で16強敗退の元凶となったロイ・ホジソン監督に続き、残念な人選になる可能性は高いが、FAは今週中に交渉を持つ可能性が浮上している。

 一方、29歳の若さで現役を引退して指導者へ転身したハウ監督にしても大舞台やビッグクラブでの経験はなくあまりに未知数と言えそうだ。

 9月4日からは2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)予選がスタートするイングランドだが、 1996年に自国開催のEUROでベスト4に進出してからは、EUROとW杯の両大会を通じてベスト8の壁を一度も破れていない。低空飛行の続く“スリー・ライオンズ”復帰という課題を託されるのは、一体どの監督になるのだろうか。いずれにしても迷将ホジソンに続く、残念な人選に終わる危険性が高まっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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