「簡単にポンと出てくるものではない」 久保建英がFKキッカーの軸不在に見解
1月15日の国王杯で直接FK弾をマークも、「決めてみて、改めて難しさが分かった」
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国戦、サウジアラビア戦を控える日本代表は1月25日にメディア対応を実施。約4か月ぶりに森保ジャパンに合流したMF久保建英が、セットプレーについて語った。
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日本がW杯アジア最終予選で苦戦を強いられてきた1つの要因として、セットプレーからゴールが挙げられていないことがある。近年では「サッカーのゴールの3割はセットプレーから」と言われるほど、重要な攻撃オプションになっているだけに、森保ジャパンにもフリーキック(FK)でゴールを狙える、あるいは得点につなげられる選手の出現が待ち望まれる。
久保は1月15日に行われたスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)4回戦のエスパニョール戦で、マジョルカに先制点をもたらすゴールを直接FKから決めた。ここまで最終予選6試合を戦い、記録したゴールが「5」、セットプレーからの得点が「0」の日本だけに、その左足に懸かる期待は大きい。
これまでにも、日本にはMF木村和史、MF名波浩、MF中村俊輔、MF遠藤保仁、MF本田圭佑といったセットプレーの名手がいた。久保にも、そんな系譜に名を連ねることが期待されるが、20歳のMFは「そこまで簡単にポンと出てくるものではない」と、釘を刺す。
「フリーキックは、自分も蹴ることが多いので分かりますが、すごく難しい。前回(エスパニョール戦)は入りましたが、トップレベルのフリーキッカーでも、年に何本も決める人はそんなにいない。そこまで簡単に入るものじゃないということは、みんなは認識したほうがいい」
さらに、「最近は『フリーキッカーがいない、いない』と言われますし、僕も目にしますけれど、そこまで簡単にポンと出てくるものではない。実際に練習で何本も決めるような選手も試合になると入らない。壁が入ったり、試合の雰囲気だったりで、(練習とは)まったく変わってくる。そんなにFKは入るものではないというのは、一回、認識したほうがいいのかなと思いました。決めてみて、改めて難しさが分かりました」と、自身の考えを示した。
とはいえ、セットプレーからゴールが決まっていないのは事実であり、ここで結果を残すことができれば、キッカーを務める機会も増えるはず。ようやくグループ2位に浮上したW杯最終予選で、さらに日本を勢いづかせるためにも、4か月ぶりに復帰したレフティーには大きな期待が寄せられる。
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(FOOTBALL ZONE編集部)