リバプール南野に今冬チャンス到来? 序列アップへの鍵となり得る“1月の分岐点“
リーグ杯で結果を残すも、主力とのクオリティーの差は埋められず…
リバプールのFW南野拓実はリーグカップ4回戦のプレストン戦(2-0)で先発フル出場を果たし、貴重な先制ゴールをマークするなど勝利に貢献した。その活躍により2試合連続となるベストイレブンに選出されるなどリーグカップでは“無双中”だが、プレミアリーグでは今季いまだに出番なしが続く。日本代表FWはこの苦しい状況を変えることはできるのだろうか。
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サウサンプトンへのローン期間を終え、今季からリバプールへと復帰した南野。待っていたのは以前と変わらぬ熾烈なポジション争いだ。
絶対的エースのエジプト代表FWモハメド・サラー、スピードスターのセネガル代表FWサディオ・マネ、万能型のブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの3トップは今季も不動で、昨季加入のポルトガル代表FWディオゴ・ジョタも彼らとほぼ遜色ないクオリティーをチームに提供している。サイドでも中央でもプレーできる南野とはいえ、FWとしての立ち位置は5、6番手というのが現実だ。
リーグカップでの活躍は確かに際立っている。3回戦のノリッジ戦は3-0で勝利したなかで2得点。4回戦は英2部プレストンが相手だったとはいえ、0-0の均衡を破る貴重な先制ゴールをマークし、チームに勢いを与えた。今季3得点目は味方のクロスに対してニアサイドへ飛び込み、左足のジャンピングボレーで合わせるストライカー然とした一撃だった。
南野のパフォーマンスに対しては現地メディアも概ね高い評価を与えた。さらに南野は英「Whoscored.com」のレーティングを基にして選出されたリーグカップ4回戦のベストイレブンにも名を連ねた。3回戦のノリッジ戦に続く2試合連続のベストイレブン選出となり、その活躍ぶりにはユルゲン・クロップ監督も舌を巻いた。
「タキ(南野の愛称)はハイクオリティーな選手だ。タキが抱える問題は彼自身ではない。彼のポジションにいる他の選手が良すぎるんだ。幸運にも彼らは怪我をしていない。それだけだ」
ドイツ人指揮官はリーグカップで躍動する南野についてこのように語っている。結果を残し続ける日本代表FWの質の高さを評価している一方で、これは裏を返せばレギュラー陣が万全であれば南野に出番が回ってくる可能性は低いということになる。確かにサラーやマネ、フィルミーノといった選手からポジションを奪える選手は世界中を探してもそうはいないが、南野としてもこのままベンチに座る日々を良しとするような選手ではないはずだ。