リバプール南野に今冬チャンス到来? 序列アップへの鍵となり得る“1月の分岐点“

アフリカ出身選手たちの離脱期間中に、リーグ戦で出番増の可能性も

 これから年末に向けて選手の疲労を考慮したローテーションを組む場合には南野に声がかかる可能性はあるだろうが、クロップのコメントからも分かるように、何らかのアクシデントが重ならない限りはすぐに序列の変化が起こるとは考えにくい。だとすれば、南野にとっての重要な分岐点は今季も年明けの1月にやってくる可能性が高い。

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 昨季同様に冬の移籍市場で新天地を求めるのも一つの選択肢にはなるだろう。しかし、今季は別の形で南野の出場機会が増えるかもしれない。その理由がアフリカネーションズカップによる主力選手の離脱だ。

 アフリカ最強国を決める同大会は本来なら昨年開催されるはずだったものが、新型コロナ流行の影響で1年延期となった。来年1月9日に開幕し、結果次第で選手は2月頭までクラブを離れることになる。リバプールからはサラーとマネ、そしてギニア代表MFナビ・ケイタの3選手が参加する見込みで、プレミアリーグは最大4試合欠場する可能性があると報じられていた。

 サラー、マネの両ワイドアタッカーが同時に不在となれば、チームにとっては南野の存在は心強いはずだ。南野にとっては大きなチャンスで、ここで結果を残せば後半戦に向けて強烈なアピールとなることは間違いない。まもなく加入3年目を迎える南野にとってリバプールでさらなる飛躍を遂げられるかどうかの分水嶺になるといっても過言ではないはずだ。

 リバプールのレジェンドであるイアン・ラッシュ氏も、冬の移籍市場でパニック・バイを行わないようにとチームに警告した上で「この4人(サラー、マネ、フィルミーノ、ジョタ)と、ディボック・オリギ、南野拓実もいる。シーズン終了時に成功を収めるためには、これで十分だと感じているよ」と重要な戦力として南野に期待を寄せていた。

 そして、当の南野もシーズン開幕直後の9月の代表期間中に「あの時(サウサンプトンに移籍した昨季)とは状況が違うと思っていて、今季はたぶんチャンスもあると思う。それを自分が掴むか掴まないかはあると思うけど、それを生かす自信はある」と定位置奪取への意気込みを力強く語っていた。好調だったプレシーズンで少なからず手応えは掴んでいる。

 世界でも最も激しいポジション争いの一つに身を置いている26歳は、この試練を乗り越えることができるのか。その時が来るのを期待しながら見守っていきたい。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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