森保監督は敵将を「軽視した」 英記者が先発布陣に疑問「傲慢な顔を叩いてくれと…」

中国戦は勝利がマスト、引き分けでも大失敗ではないが…

 最初の15分の日本は、まるでキックオフの15分前に駐車場で合流したかのような雰囲気のチームだった。緩慢で、スローだった。一方でオマーンは、大雨の難しいコンディションにも適応していた。

 30分が経過したあたりから徐々に改善も見られ、日本もいつものようにゲームのテンポを支配し、冷静にプレーしていたが、GKファイズ・アルルシェイディのゴールを脅かすことはほとんどなかった。ボールを失い、オマーンにカウンターのチャンスを与えていた。

 権田修一は彼自身、そして森保監督が望んでいた以上に忙しいゲームになったと感じていただろう。大迫勇也は試合の大半で消えていた。鎌田大地はしばしば行方不明で、日本は相手の規律あるディフェンスを突破するのに苦労した。

 火曜日にドーハで行われる中国戦はより重要な意味を持つことになった。勝利がマストだ。引き分けでも大失敗というわけではないかもしれないが、李鉄(リー・ティエ)監督のチームにもし敗れれば、森保監督は最前線に立たされることになる。

 日本が2018年ロシアW杯アジア最終予選で、UAEとのホーム開幕戦に敗れたことを思い出すと、サムライブルーはその敗北の後の6試合で5勝を挙げ、最終的には1試合を残して予選を突破した。

 今の日本にも同じことができるはずだが、変化は必要だ。森保監督は最終ラインを見直し、本当に目的に合っているかを自問自答しなければならない。冨安がスタメンにいない時には年齢が問題になる。酒井宏樹、吉田麻也、長友佑都もかつてのように若くて、活気に溢れた選手ではなくなった。彼らも動きは以前よりも鈍くなり、その結果として日本は苦しんでいる。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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