1位は2288億円! 選手獲得に「最も大金を投じた監督TOP10」を伊メディアが選出

TOP3は納得の顔ぶれ、大金を投じて数々のタイトルを獲得した名将たち

 そして5位が、今季からユベントスの監督に復帰したマッシミリアーノ・アッレグリ氏で、96人に対して10億6000万ユーロ(約1378億円)だとされた。アッレグリ氏は比較的に資金力の強くないイタリア国内での監督経験しかないだけに、ACミランとユベントスという名門を指揮したとはいえ、選手獲得への要求が強いタイプということになりそうだ。

 4位はイングランドのマンチェスター・シティでの監督姿が印象的なマヌエル・ペジェグリーニ氏で、88人に対して11億6000万ユーロ(約1508億円)を費やしたという。シティがオイルマネーを背景に有力選手の獲得を重ねた時期とリンクするのに加え、1シーズンとはいえレアル・マドリードで指揮を執った時期にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとブラジル代表MFカカの獲得が重なったのも理由に挙がりそうだ。

 トップ3の1人目は、今季からレアルの監督に復帰したカルロ・アンチェロッティ氏で、88人の獲得で13億7000万ユーロ(約1781億円)を使用。優勝請負人と呼ばれ、レアルなど各国のビッグクラブを渡り歩いたほか、オイルマネーを得たパリ・サンジェルマン(PSG)の監督を務めたことも大きいかもしれない。

 そして2位は、現在シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラ監督で、67人に対して15億9000万ユーロ(約2067億円)を費やしたという。バルセロナやドイツのバイエルン・ミュンヘンといった資金力のあるクラブを歴任したとはいえ、6位のシメオネ監督とほぼ同人数と考えれば、さらに1人あたりの金額は大きい。高額移籍金を要しても、実力の確かな選手を獲得していく方向性が表れている。

 1位に君臨したのは“スペシャル・ワン”ことジョゼ・モウリーニョ氏で、104人の獲得で17億6000万ユーロ(約2288億円)の補強費を使ったという。レアルのほか、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドやトッテナム、チェルシーといった資金力のあるクラブを指揮したこと、自身の求める選手獲得を強く求めるタイプであることもこのランキングに表れている。

 ここに挙がった10人はいずれ劣らぬ21世紀の名将と呼ばれる監督たちだが、彼らを自クラブに招聘するためにはその望みとなる補強を実現する資金力が必要だと言えるのかもしれない。新型コロナウイルスの影響で財政難に陥るビッグクラブも散見されるが、高騰する移籍金はサッカー界で巨額のビジネスになっていることがあらためて感じられるランキングになった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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