J3福島、選手の不正出場で“0-3負け試合”処分に反論 「マッチコミッショナーの認可によって…」

福島ユナイテッドが課された処分に対して反論(写真はイメージです)【写真:小林 靖】
福島ユナイテッドが課された処分に対して反論(写真はイメージです)【写真:小林 靖】

Jリーグから処分、第8節八戸戦の2-0勝利が0-3敗戦に…クラブ側が経緯を説明し不服を表明

 J3福島ユナイテッドは18日、Jリーグから指定公式検査において陰性判定を得ていない選手1名を試合に出場させたとして、5月16日に行われた第8節ヴァンラーレ八戸戦を0-3の敗戦扱いにする処分を受けた。これに対してクラブは、公式サイト上で経緯を説明するなかで「本件選手の試合への出場は、マッチコミッショナーの認可によってエントリーした」と反論している。

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 Jリーグの発表では、八戸戦に対する処分はJリーグから「けん責(始末書提出)」と「本件試合につき得点を3対0として負け試合扱いとする」というものになった。これは、指定公式検査において陰性判定を得ていない選手1名を試合に出場させたことによるもの。その試合は福島が2-0で勝利していたが、勝ち点3を失い、さらに得失点差でマイナス5という大きな処分になった。

 福島ユナイテッド側の発表によれば、当該選手は4月21日に発生したクラブ内のクラスターにより、同月29日の指定公式検査は隔離中のために欠席。翌30日に発表されたエントリー可能リストに、当該選手の名前はなかったとした。そして、5月14日までに当該選手のPCR検査ならびに抗原検査の陰性結果を受けていたとした。

 そして16日の試合当日、クラブの運営担当が本件試合のマッチコミッショナーに対してエントリー可能者リスト及び当該選手が記載されたJリーグメンバー提出用紙を提出したところ、本件選手がエントリー可能者リストに記載がないとの指摘があったとしている。

 しかし、「マッチコミッショナーから本件選手がエントリー可能者リストに記載がなくても、新型コロナウイルス感染症の陰性判定証明ができれば本件試合に出場することができる旨の発言があったため、運営担当はマッチコミッショナーに対し、本件選手の抗原検査における陰性判定の結果を提出しました。その結果、マッチコミッショナーは、本件選手が本件試合に出場することができることを認め、Jリーグメンバー提出用紙に署名をし、本件選手が試合にエントリーして出場しました」と経緯を説明している。

 当該選手はエントリー可能選手リストに名前がないという点で一度は差し戻されたが、マッチコミッショナーが陰性判定を証明できれば出場可能と説明し、その通りの行動を取ったと福島は主張している。

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