「敗北と勝利の素晴らしさ」 メキシコ監督、涙する久保建英への“慰め姿”に母国注目

メキシコ率いるロサーノ監督と日本の久保建英【写真:AP】
メキシコ率いるロサーノ監督と日本の久保建英【写真:AP】

ロサーノ監督がピッチ上で泣きじゃくる久保へ寄り添う姿に母国注目

 東京五輪男子サッカーは6日に3位決定戦が行われ、メキシコが開催国の日本を3-1で下し、銅メダルを獲得した。試合後、日本の選手たちがピッチで泣き崩れるなかで、メキシコメディアはハイメ・ロサーノ監督が号泣するMF久保建英を慰めるシーンに注目。「敗北と勝利の素晴らしさ」と称えている。

 メキシコは前半13分、FWセバスティアン・コルドバのPKで先制。さらに、同22分にはセットプレーからDFホアン・バスケスが加点すると、後半13分にもCKからコルドバが頭で決めて3-0と突き放す。その後、MF三笘薫のゴールで日本に1点を返されたものの、3-1の勝利し今大会の銅メダルを獲得した。

 試合後、敗れた日本の選手たちが泣き崩れるなか、久保はピッチ上で人目をはばからず号泣。今大会で3ゴールの活躍を見せた若き逸材タレントの悔し涙が話題となったが、メキシコメディア「TV Azteca Deportes」公式ツイッターはその久保をメキシコのロサーノ監督が慰めたシーンに注目している。

 投稿にはピッチ上で泣きじゃくる久保に、ロサーノ監督が寄り添い健闘を称えている写真が添えられ、その行動に「敗北と勝利の素晴らしさ! ハイメ・ロサーノは、日本がメキシコに敗れた後、手に負えないほど泣いていた久保建英を慰めに行った 偉大!」と賛辞を送っている。

 ロサーノ監督は、日本戦を前に退任を表明。指揮官としてラストマッチとなった3位決定戦で見事勝利し、有終の美を飾ったが、喜びに浸るだけでなく、敗者に対する紳士な振る舞いを見せていた。

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