「僕には予感があった」 志願のPK5人目成功のC・ロナウド、レアル11度目のCL制覇に歓喜爆発!

11度目の栄冠にエースも我を失う

 それでもジネディーヌ・ジダン監督は絶対的エースを信頼した。1-1のまま延長戦を終えて突入したPK戦、指揮官は5人目のキッカーにロナウドを据えた。アトレチコ4人目のDFフアンフランが失敗したため、成功すれば優勝が決まる極限のプレッシャーがかかる状況となった。しかしロナウドは、落ち着いてゴール右へと蹴りこんで成功。ウンデシマ(11度目の欧州王座)を成し遂げた瞬間となった。

 死闘の末の戴冠に、さすがのロナウドも我を失った。足の状態を忘れたかのようなスプリントをしながらエル・ブランコのユニホームを脱ぎ捨て、6つに割れた腹筋を誇示。感情を爆発させたそのパフォーマンスは死闘のすさまじさ、そしてCR7が極限の緊張状態に置かれていたことを物語っていた。

「ジズーは凄まじい仕事をしたよ。彼は紳士で寛容なんだ。この勝利に値する。彼のために嬉しいよ」

 1月にラファエル・ベニテス前監督解任に伴い、下部組織の監督からいきなり昇格したジダン監督の仕事ぶりを讃えたロナウドは、かつての天才司令塔に勝利の栄光を捧げていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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