A組“最難関”のメキシコ戦、攻略のキーマンは? 闘莉王が日本の「必勝スタメン」選出

初戦を制し、第2戦を迎える日本代表とメキシコ代表【写真:Getty Images】
初戦を制し、第2戦を迎える日本代表とメキシコ代表【写真:Getty Images】

【五輪経験者の視点】メキシコとの第2戦に向けた推奨スタメン、ボランチの2人がキーマン

 U-24日本代表は22日、東京五輪グループリーグ初戦でU-24南アフリカ代表と対戦し、1-0で勝利した。53年ぶりのメダル獲得へ白星スタートを切ったなか、25日の第2戦では初戦でフランスを4-1と破ったメキシコと対戦する。「Football ZONE web」で五輪期間中のスペシャルアナリストを務めている元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、勝負の第2戦に挑むうえでの必勝スタメンを選出してくれた。

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 フランスとの初戦を見たけれど、メキシコは強い。選手はトップコンディションに見えるし、勝ち方も圧倒的。グループAで一番厄介な相手だと思う。

 GKは谷晃生。DFは酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋。ここまでは鉄板でしょう。南アフリカ戦では冨安が不在だった。捻挫ということだが、五輪の舞台でメンバー外になるくらい重傷なのか。南アフリカ戦は相手に攻める気がほとんどなかったので、センターバックの負担は軽かった。だが強敵相手には、A代表でも長い間コンビを組んでいる冨安と吉田でなければ、厳しいのではないかと思う。

 また、南アフリカ戦で気になったのは酒井だ。相手が守りに専念する展開だったにもかかわらず、オーバーラップの回数が少なかった。久保建英のゴールの場面でも、酒井のポジションは遠かった。あそこで久保の外側を回るくらい、いつも通りの攻撃の厚みが出せていたら、優位性はさらに高まっていたと思う。

 左サイドバックの人選は悩む。個人的には旗手怜央だが、南アフリカ戦での起用のタイミングはよく分からなかった。中山雄太は初戦で頑張っていた。相手には高さもあるので、監督は中山を使いたいところだろう。

 ボランチは田中碧と遠藤航で、メキシコ戦のキーマンはこの2人になる。メキシコはカウンターも鋭い。日本が気持ち良くボールを回している、ゲームを支配しているはずなのに、メキシコが敢えてボールを持たせている局面もある。メキシコは伝統的に、そのあたりの駆け引きがすごく上手い。ダブルボランチの、ゲームと流れを読む目が肝になると思う。

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