久保建英、無念の途中交代も現地紙は評価 「ボールが来るたびに質の高さを披露した」
後半6分に途中交代も、仕掛けるプレーで能力の高さを誇示
スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英は、現地時間10日のリーガ・エスパニョーラ第30節カディス戦で先発出場するも、後半6分に途中交代となった。チームはオウンゴールでの失点で0-1と敗れたなか、スペイン大手紙は「クボはボールが来るたびに質の高さを披露した」とプレー自体は及第点だったと評価している。
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3月21日のリーガ第28節エルチェ戦(1-1)以来の先発となった久保は、トップ下でプレー。前半8分、敵陣右サイドでパスを受けると、緩急をつけたボールタッチで対峙したカディスのウルグアイ人DFアルフォンソ・エスピーノのバランスを崩し、転倒させてペナルティーエリア内に侵入。クロスは相手のブロックに遭い、決定機演出とはならなかったが、積極果敢な姿勢を見せた。
スコアレスでハーフタイムを迎えたなか、久保は後半5分に敵陣でボールを拾ってドリブルを仕掛け、ペナルティーエリア手前右から中央へパスを送るも、相手の守備を崩しきれず。その直後、ボルダラス監督は後半6分という早いタイミングで久保を下げる判断を下し、スペイン人FWアンヘルと途中交代させた。
試合は後半19分、カディスに右サイドからクロスを放り込まれた場面で、軌道が変化したボールに対し、ヘタフェDFダビド・ティモールが胸で押し込む、まさかの形でオウンゴールを献上。これが決勝点となり、0-1で敗れた。
スペイン紙「マルカ」は、「先発したタケ・クボは足元にボールが来るたびにその質の高さを披露したが、仕掛けた数多くのプレープロジェクトの中で、それを締めくくる部分が欠けていた」とレポート。久保のプレー自体は決して悪くなかったと評価している。
18日に行われる次節は保有権を持つレアル・マドリードとの対戦となるが、久保はアピールのチャンスを掴めるだろうか。