「アルゼンチン超えの能力」と絶賛したのは? U-24日本代表、出場17人を金田喜稔が採点

町田はFWガイチに負けず「身長190センチの左利きは大きな魅力」

<DF>
■古賀太陽(柏レイソル/→後半44分OUT)=★★★★

 球際での粘り強い守備対応で無失点勝利に貢献した。強豪相手に凌ぐためのサッカーが求められる試合では、サイドバックとして計算できる人材。ただもう少し、チームのサイド攻撃に変化をつける意味では、高い位置で絡みたいところだ。

■町田浩樹(鹿島アントラーズ)=★★★★★

 身長190センチの左利きというのは大きな魅力で、この試合では相手FWガイチに対して高さでも負けてなかった。縦パスを読み、基準点を作らせなかった守備も光っており、センターバックとして好アピールとなった。

■瀬古歩夢(セレッソ大阪)=★★★★★

 町田とともに要注意人物のガイチを封じ、無失点勝利に導いた。正確なビルドアップでもチームにリズムを生み、なんといってもハイライトは先制点をアシストした相手最終ライン裏への縦パス。全体がコンパクトになっているのでそこまで長い距離を通したわけではないが、林が抜け出すタイミングとコースを読み完璧な軌道を描いた。無失点に抑えて1ゴールを演出と、文句なしの活躍だ。

■原 輝綺(清水エスパルス)=★★★★

 サイドの攻防で奮闘し、球際の争いでもアルゼンチンのアタッカー陣に決して負けていなかった。あくまでも守備を重視しながら、右サイドハーフを後方からサポート。前半37分には久保との連係で駆け上がりクロスを供給した。今後はより攻撃面での関与を増やしていきたい。

<GK>
■谷 晃生(湘南ベルマーレ)=★★★★★

 相手のシュートが4本と少なかった面はあるものの、強豪アルゼンチン相手の失点ゼロは高く評価したい。最終ラインとの好連係がなければ、その結果は掴めないはずだ。後半19分にはガイチの抑えのきいたミドルシュートをしっかりとセーブした。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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