「走るのは苦手じゃない」 久保建英、エルチェ戦前半のデータで得た手ごたえ
東京五輪世代のU-24日本代表は強豪U-24アルゼンチン代表との2連戦に臨む
東京五輪世代のU-24日本代表は24日、国際親善試合のU-24アルゼンチン代表戦(26日=東京スタジアム/29日=北九州スタジアム)に向けて合宿3日目を迎えた。MF久保建英はA代表の常連組ながら、今回はU-24日本代表の一員として戦う。今冬からプレーする所属のヘタフェでは「思っていたよりうまくいっていない」と現況を分析しながらも、移籍後初アシストをマークした現地時間21日のリーガ・エスパニョーラ第28節エルチェ戦(1-1)について、「次の試合に自分が出る資格があるという結果(アシスト)を一つ残せたので気持ちは楽」と手応えも感じている。
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「思っていたよりうまくいっていないのが現状。でも、去年も残り10試合くらいのラストスパートで良い評価をもらえて今季につながったし、区切りも良いので最後に良い形で終われれば結果オーライかなと思う。判断材料としても、次の試合に自分が出る資格があるという結果(アシスト)を一つ残せたので気持ちは楽ですね」
今冬の移籍市場でビジャレアルからヘタフェへと“再レンタル”を果たした久保は、加入当初は主力として活躍していたが、直近6試合連続で先発から外れていた。だが、直近のエルチェ戦で7試合ぶりの先発出場を飾り、0-1のビハインドで迎えた後半15分、移籍後初アシストをマークした。
右サイドでパスを受けると、対峙した相手DFホアン・モヒカを縦への仕掛けで翻弄し、右足でグラウンダーのクロスを供給。ニアサイドに走り込んだFWエネス・ウナルがワントラップから押し込み同点ゴールを奪った。特に前半ではチーム一の走行距離を誇るなど献身的な姿勢も見せた。
「今も学んでいる途中で何かをスキルアップしたわけではないけど、今は守備と攻撃が分断された時代は終わっている。みんなにオールマイティーが求められるし、自分もそうなっていくことに越したことはない。僕は走れないイメージが変についているかもしれないけど、走るのは苦手じゃない。毎試合1位を狙うわけじゃないけど、自分が走れるという良いデータが出たのかなと思う」
ヘタフェでも試練を乗り越えながら、A代表、東京五輪世代へと還元する久保。今回は強豪アルゼンチンとの2連戦となる。“初共演”のMF三笘薫(川崎フロンターレ)との連係にも注目が集まるが、目標の金メダル獲得のためにも、勝利にこだわる。
「個人的にというより、チームとしての精度を高める時期に入っていると思う。コミュニケーションを取りながらチームとしての完成度を高める必要がある。回数も少ない中で全部を求めるのは難しいけれど、誰が出ても同じサッカーをするというストロングポイントだけではなく、大事なところから埋めていきたい」
久保にとっても大きな意味のある2試合。チームの中軸として攻撃陣を牽引していく。
(FOOTBALL ZONE編集部)