マインツ武藤が負傷した右膝外側側副靭帯損傷とは!? 俊輔専属トレーナーが明かすケガのメカニズム

大活躍から一転、今季絶望へ

 マインツの日本代表FW武藤嘉紀は、2月に右膝外側側副靭帯を損傷し、復帰間近と見られていた3月下旬に再び再受傷して長期離脱してしまった。FC東京からブンデスリーガに移籍した今季前半戦に7ゴールと爆発。名門マンチェスター・ユナイテッドが獲得に乗り出したと報じられるほどの注目を浴びたが、不運な故障の連続で今季絶望となってしまった。

 プロサッカー選手が苦しむ膝の故障のメカニズムと、その復帰までのプロセスについて、横浜F・マリノスのMF中村俊輔の専属トレーナーを務める、新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長に発症の要因や対策などを聞いた。

 新盛院長は、武藤が負傷した外側側副靭帯についてこう説明した。

「外側側副靭帯は、膝の外側にある靭帯で、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯とともに膝の安定性を保つ重要な靭帯です。外側側副靭帯は主に膝が内側から外側に動き過ぎないように制限しています。損傷するとサッカーの場合、サイドステップ、ストップ動作、切り返しの際などに痛みや不安定感が出る場合があります。外側側副靭帯の単独の損傷ではほとんどのケースで手術せず、リハビリを進めます。武藤選手のように復帰1カ月から2カ月で復帰する場合がほとんどです」

 武藤の場合、2月に一度故障後、3月の復帰直後に再発という不運に見舞われた。

 

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