大型補強困難なレアル、下部組織の逸材に現地紙注目 中井卓大は「創造的な10番」
新型コロナウイルスの影響による経済打撃でレアルも大型補強は困難
スペインの名門レアル・マドリードは、今冬の移籍市場で大きな動きを見せることはなかった。コロナ禍による経済的打撃でビッグネーム獲得が困難な状況は、かつて「銀河系軍団」と謳われた“白い巨人”とて例外ではない。スペイン紙「AS」は、カンテラ(下部組織)の「すべてのポジションでオプションがある」として、フベニールB(U-18相当)に所属する17歳のMF中井卓大の名前も挙げている。
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2020-21シーズン終了後にフランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)、ノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドら有望株の獲得を目指しているとされるレアルは、今冬の移籍市場で目立った補強は行わなかった。
もっとも、新型コロナウイルスの影響による収入減があり、世界有数のビッグクラブとして大金を費やしてきたこれまでのような動きは見せられないのが実情だ。スペイン紙「AS」は、この状況で若手にチャンスが転がり込む可能性があるとばかりに、カンテラにスポットライトを当てている。
「補強がないまま(移籍)マーケットが閉まり、(ジネディーヌ・)ジダンはカンテラを見ることしかできない。アリーバス、ドゥーロ、ブランコ、グティエレス、ユース選手の“ピピ”、ピーター・フェデリコ……。すべてのポジションでオプションがある」
記事では、Bチームにあたるカスティージャ所属のMFアリーバス(19歳)、MFアントニオ・ブランコ(20歳)、FWウーゴ・ドゥーロ(21歳)、DFミゲル・グティエレス(19歳)、フベニールA(U-19相当)所属のMFピーター・フェデリコ(18歳)ととにも、中井についても触れられている。
「タケフサ・クボより前からマドリードでは日本人について話されていたが、それはタクヒロ・ナカイのおかげだ。とても創造的な10番タイプで、すでにジズー(ジダン)は個人的に知り合っている。『ピピは技術的に洗練されていて、ボールの上で踊る』と、元ユース監督のダニ・ポジェトスは数日前にAS紙に対して定義した。日本人選手は(マルティン・)ウーデゴールばりに中央から(相手を)破って行くが、ピーター・フェデリコは外からそれをやって行く」
1月23日に行われたフベニールAのロス・ジェベネス戦(3-0)に“飛び級”で先発出場し、鮮烈な2021年初ゴールを決めて注目を集めた中井。レアルのトップチームに上がるのは容易ではないが、期待は日に日に増している。
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(FOOTBALL ZONE編集部)