8強進出の青森山田、主将DFが募らせる“危機感” 「今まで何をしてきたのか…」

浦和内定の青森山田主将DF藤原優大【写真:Football ZONE web】
浦和内定の青森山田主将DF藤原優大【写真:Football ZONE web】

選手権制覇へ順当に勝ち進むも…DF藤原は物足りなさを指摘

 第99回全国高校サッカー選手権は3日に3回戦の試合が行われ、前回大会で準優勝の青森山田(青森)は帝京大可児(岐阜)を4-2で破り8強へ進出した。しかし、主将のDF藤原優大は「選手権前までにやってきたサッカーができずに3回戦まで終わってしまった」と、むしろ危機感を募らせている。

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 昨年の準優勝に貢献したMF武田英寿に続いて浦和レッズ入りが内定したことで、大会前から注目を集めていた藤原。しかし、このゲームでは早々に最終ラインが陥落した。前半7分に中央でタメを作られ、そこから展開されたボールから先制点を許す。

 それでも前半のうちにロングスローから藤原が難しいバックヘッドを決めて同点に追いつくと、ハーフタイム直前には勝ち越し。後半に入ってリードを2点に広げた後に失点したものの、最後には藤原がPKを決めて勝利している。

 しかし、この出入りの激しい展開を最終ラインのキャプテンは許容できなかった。青森山田は、常に全員が勝利のために戦うことがベースとなるだけに「(できていないのは)守備の強度で、そこに尽きると思う。日ごろから積み重ねてきたものが出せていなくて、球際や競り合い、入学してきてからベースとしてハードワークや球際、切り替えをやってきて、この舞台で出せないと今まで何をしてきたのかとなってしまう」と、高校生活の集大成という意味でも物足りなさを募らせた。

 その一因として、今年に入っての新型コロナウイルスの影響で起こった公式戦の減少が、チームとしての重要な学びの機会を減らした点があると分析している。

「今まで先制されて追いかける展開がなかなかなく、チームとして焦った部分はあると思う。強豪と言われるチームとやっていないこともそうだし、今までは(高円宮杯)プレミアリーグで守備の時間帯が長く守ることや修正点があった。この1年で、守備のところはやれていないこともあると思うし、ゴール前のところで今までやってきたことの半分も出せていないと思う」

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