レガネスで目撃した柴崎岳の“閃き” 地元記者も期待「素晴らしい長所を備えている」

レガネスの専門サイト「SOMOSLEGA.COM」のダビド・ピネロス・ギジェン記者【写真:高橋智行】
レガネスの専門サイト「SOMOSLEGA.COM」のダビド・ピネロス・ギジェン記者【写真:高橋智行】

ギジェン記者はマジョルカ戦での不発を擁護 「チーム全体が精彩を欠いた」

 マジョルカ戦をスタジアムで取材したレガネスの専門サイト「SOMOSLEGA.COM」のダビド・ピネロス・ギジェン記者は、この日の柴崎のパフォーマンスについて、次のような印象を持っていた。

「レガネスがリーグ首位のマジョルカと対戦したが、ガクが悪かったわけではない。なぜなら前半のうちに退場者が1人出たことで、プレーに大きな制限を受けることになったからね。そのため今日はピッチで快適に過ごすことも、上手くボールを回すこともできなかったんだ」と分析した。

「ガクはゲームを大きく展開できる素晴らしい長所を備えている。でも今日は退場者を出したことで、その力を発揮できなかった」と、その実力を認めつつ、数的不利の状況が柴崎のパフォーマンスに大きな影響を及ぼしたことを強調した。

 続けて、「今日はガクにとってベストゲームでなかったのは間違いないが、それは彼だけでなく、レガネス自体に言えることだ。チーム全体が精彩を欠いた試合だったと思う。私はガクがマジョルカ相手に素晴らしいパフォーマンスを見せられなかったのは、前半の退場で後半1人少ない状態になったことが大きく影響したということを、繰り返し強調したい」と柴崎を擁護している。

 3試合ぶりの敗北を喫したレガネスだが、リーグ戦成績は18試合10勝2分6敗の勝ち点32で4位をキープしている。その中で、2試合連続フル出場となった柴崎は、ここまで15試合(先発10試合)、980分間出場し、1得点2アシストを記録している。

 昨シーズン、スペイン2部リーグは第18節を終えた時点でカディスが勝ち点39で首位に立ち、勝ち点32でアルメリアとウエスカが追う展開だったが、最終的に岡崎慎司が大活躍したウエスカがカディスを逆転してリーグ優勝を成し遂げていた。レガネスは現在、首位マジョルカに勝ち点9差をつけられているが、リーグ戦はまだ24試合も残されている。柴崎とともに素晴らしい追い上げを見せることを期待したい。

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(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)



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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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