「今でも忘れられない」 元日本代表DFが現役時代を回顧、「鳥肌が立った」瞬間とは?

永田の悔やむ気持ちを聞いて思い出した柏木陽介の言葉

 永田は今春から大手総合建材メーカーの「文化シヤッター」小山工場に勤務。ここにも熱い浦和サポーターがいて、ホームの全試合をゴール裏で観戦する稲葉達也さんは、「永田さんのプレーはよく見ていました。今は同じ部署にいますが、こういう縁はとても嬉しい」と、今度は仕事面で後方支援したいそうだ。

 サッカー選手としてやり残したことはないのだろうか。「一度くらいワールドカップに出たかったですね。怪我を繰り返したこともありますが、もう少し真面目に筋トレや居残り練習をしておけば良かったかな、って思うこともあります」と苦笑した。

 そういえば浦和の柏木陽介が同僚の永田、山田暢久、興梠慎三について話していたことを思い出した。

「充くんとヤマさんと慎三だけは努力なんかしていない。この3人ってセンスと才能の塊でしょ」(文中敬称略)

河野 正

1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。

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