レアル”10番”ハメスの慢心を母国の名将が叱責 「闘う姿勢を忘れている」

個性派集団を束ねた元コロンビア代表監督のマツラナ氏が、不振の10番を一喝

 コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスがレアル・マドリードで味わう不遇の日々に対して、母国の名伯楽が喝を入れた。コロンビア代表の指揮官を何度も務めたフランシスコ・マツラナ氏が、「彼は才能を持っているが、ファイトする姿勢を忘れている」と指摘したと、スペイン紙「AS」が伝えている。

 現在67歳のマツラナ氏は1980年代から指導者の道を歩み始め、コロンビア代表を90年イタリア・ワールドカップ、94年アメリカ・ワールドカップに導いた。また2000年代にも、2度代表監督を引き受けた実績もある。

 当時のコロンビア代表には、金髪のライオンヘアーで正確無比なパスを送ったMFカルロス・バルデラマ、強烈なスピードとフィジカルを持ちながらも銃を発砲するなど問題児として知られたFWファウスティーノ・アスプリージャら超個性派が集い、マツラナ氏はそのメンバーを束ね上げたカリスマ指揮官だ。そんな老将は、コロンビア代表で決定的な仕事を連発しながらも、”白い巨人”で不調が続くハメスの現状に黙っていられなかった模様だ。スペインのラジオ番組に出演し、その差をこう語ったという。

「ハメスの2つのステージに大きな違いがある。代表ではすべてがハメスに基づいた形となっているが、マドリードは『BBCトリオ』が前線にいる。それがハメスを、とても複雑な立場に置いている原因だ」

 レアルにはMFギャレス・ベイル、FWカリム・ベンゼマ、FWクリスティアーノ・ロナウドの「BBC」が君臨する。それゆえにハメスは、中盤で我慢のプレーを強いられることが多い。その前提を理解した上で、マツラナ氏はナンバー10を背負う男の“驕り”も指摘している。

 

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