アギーレ監督が代表初ゴールの武藤&柴崎を称賛 「本当に嬉しい。日本の新しい血が活躍した」

 

綻びが出た守備陣にはチクリ「親善試合での失点で良かった」

 

 日本代表のハビエル・アギーレ監督が2-2ドローに終わった9日のベネズエラ戦について、代表初ゴールを決めたFC東京MF武藤嘉紀、鹿島MF柴崎岳ら若手の活躍を収穫に挙げた。

「前半はベネズエラが上回っていた。相手にとって危険なプレーができなかった。後半は交代もうまくいって、2得点決めることができたけれど、引き分けになってしまった」

 交代が冴えた。指揮官は1トップで先発した大迫勇也(ケルン)と左ウイング、柿谷曜一朗(バーゼル)にあっさり見切りをつけると、武藤とマインツFW岡崎慎司を投入。これがいきなり奏功する。

 後半6分、武藤がドリブルで仕掛け、左足一閃。ゴール右隅にアギーレジャパン初となる自身代表初得点を決めた。1-1に追いつかれた後半21分には、岡崎が左サイドを切り崩し、クロスを上げると、柴崎が右足で華麗なボレー弾で勝ち越しゴールを決めた。

「柴崎、武藤? 本当に嬉しい。日本の新しい血が活躍した。プロジェクトを進めているので満足している」

 自ら初招集した若武者の活躍にアギーレ監督は目を細めていた。

 ただ、「成長? 特に攻撃で見られた。より勇敢に前に行けた」と2点を決めた攻撃陣を称えながらも守備陣には注文を付けた。「試合にはミスがつきもの。ミスからの失点だった。こういった親善試合での失点で良かった。Jリーグを視察し続けて、仕事をしっかりとこなしたい」。

 代表就任2試合で1敗1分け。初白星を逃した悔しさをぐっと飲み込むような所作で、メキシコ人指揮官は前を見据えていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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