「狂気の瞬間」 ピッチ侵入の監督が“カウンター阻止”で一発退場、衝撃の珍事に海外騒然

カターニャを率いるジュゼッペ・ラファエレ監督【写真:Getty Images】
カターニャを率いるジュゼッペ・ラファエレ監督【写真:Getty Images】

セリエCのカターニャを率いるラファエレ監督が愚行により一発退場

 元日本代表FW森本貴幸(AEPコザニ)がかつてプレーしたイタリアのカターニャは、2013-14シーズンにセリエAから陥落、今季はセリエCを戦っている。そんなカターニャが今、チームを率いるジュゼッペ・ラファエレ監督が起こしたある行動により、海外で話題となっている。

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 舞台となったのは、現地時間18日に行われたセリエC第8節のヴィボネーゼ戦だ。試合はホームのカターニャが、前半21分、後半19分とゴールを奪い2-0とリード。5試合ぶりの勝利に向けて大きく前進したが、後半43分に1点を返されてしまう。

 さらに相手に押し込まれるなか、同アディショナルタイム2分に問題のシーンが起こる。カターニャの選手が自陣右サイドのタッチライン際をドリブルで持ち上がるなか、追走したヴィボネーゼの選手がスライディングタックルを仕掛けて鮮やかにボール奪取。相手は転倒したものの主審のホイッスルは吹かれず、1点を追うヴィボネーゼが一気にカウンターで前に出ようとした次の瞬間だった。

 ベンチ前で指示を出していたカターニャのラファエレ監督は、目の前で起こったスライディングタックルに対してファウルを主張。そのままピッチ内に侵入し、カウンターに出ようとした相手のボールを右足で触り、なんとカウンターを阻止してしまったのだ。この行為に対し主審はすぐにレッドカードを提示し、ラファエレ監督は一発退場。ヴィボネーゼの選手が猛抗議し騒然となるなか、ラファエレ監督は足もとにあったボールを蹴飛ばし退席した。

 イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、このシーンを「コーチのセンセーショナルな追放がウェブで拡散」と見出しを打ち報道。英メディア「スポーツ・バイブル」も「狂気の瞬間にボールを盗んだ」と驚きをもって伝えている。

 この行為によりラファエレ監督は4試合のベンチ入り禁止処分を受けたが、試合にはそのまま2-1で勝利。模範となるべき指揮官の非紳士的行為により、後味の悪いゲームとなった。

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