ハリル監督が見出す原口の多様性 ”新型ボランチ”確立への1ゴールと守備面で見せた綻び

約2年ぶりとなった埼スタでのゴール

 とはいえ、やはり本職はアタッカーであり「ブンデスでいっぱい点を取れば、前でも使ってもらえると思う」と、得点と前線でのプレーに対するこだわりはチラリとのぞかせた。

 2014年6月まで浦和レッズでプレーした原口にとって、この日の舞台である埼玉スタジアムはホームスタジアムとして何度となく活躍し、ゴールを決めてきた場所だった。この日のゴールが代表2ゴール目だったが、埼スタでは初ゴール。浦和時代のプレーから数えると、14年3月23日に無観客試合として行われた清水エスパルスとの一戦以来、約2年ぶりの埼スタでの一撃だった。

 功罪両面があった原口のボランチ起用だが、試合展開や相手次第では新たなオプションになる可能性を感じさせるものになった。多様性を身に着けつつあるアタッカーは、ハリルジャパンの中でますます存在感を大きくしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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