ハリル監督が見出す原口の多様性 ”新型ボランチ”確立への1ゴールと守備面で見せた綻び

「真司くんにも『ボランチを勉強しろ』と…」

 その一方で、経験のなさは守備面でのバランスに影を落とした。後半の原口が出場してからの時間帯はカウンター合戦のような形になる場面が見受けられたが、自身がその原因の一端になってしまったことを認めている。

「(後半の展開は)間延びし始めたし、向こうが守備をさぼって前に残っている選手が増えたことも原因だと思う。僕が前にバランスを見ずに行ってしまったのもあるし、チームとしてバランスは失ったと思う。、30分ちょっとだったので、自分の良さを出そうと思った。守備でも取りに行けるボールは取りに行ったけど、経験がないので、どこで行くのか、行かないのかはもう少し考えなくてはいけない。(香川)真司くんにも、もっとボランチを勉強しろと言われた。本当にやるなら、勉強も時間も必要だと思う」

 それでも、「僕自身、ボランチで考えられてプレーしてみて、今までにないようなボランチのプレーができると思う。もちろん前もやりたいけど、後ろから飛び出して行けるのが一つの武器になればいい」と、この経験を前向きに捉えた。そして、「自分に近いボランチはあまりいないので、ボランチらしいボランチがどうやっているのか見てみたい」と、新しいボランチ像を作っていく意欲も示している。

 

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