イングランドの英雄ハースト氏　自身の姿と重ね合わせて”成り上がりFW”を称える

　1966年のイングランド・ワールドカップ（W杯）優勝メンバーの元イングランド代表FWジェフ・ハースト氏が、今季大ブレイクを遂げているFWジェイミー・ヴァーディを絶賛。6月の欧州選手権（EURO）最高のスター選手になると太鼓判を押した。英地元紙「レスター・マーキュリー」が報じた。

　今季のレスター、そしてプレミアリーグを代表するストライカーは、ついに“サー”の称号を持つ伝説のFWからもお墨付きを得た。

「もし私が（EUROで輝くスター選手を）選ぶとしたら、ヴァーディの名前を挙げる。彼は無名から成り上がり、そのバックグラウンド、そのパフォーマンスがまるで“ジェフ・ハースト”のようだ」

　ハースト氏は現役時代にウェストハムやストークなどで活躍したが、ビッグクラブでのプレー機会はなかった。代表でも絶対的なレギュラーというわけではなかったが、66年のW杯では主力の負傷により出番を得た。そして西ドイツ（当時）との決勝戦（4-2）でハットトリックを決めるなど、母国をW杯初優勝に導いている。そんなシンデレラストーリーを描いた伝説の英雄が、2012年までカンファレンス・ナショナル（英5部相当）のフリートウッド・タウンFCに所属し、そこから成り上がってきたヴァーディと自らの姿を重ねた。