1996年大会からアディダスが5連覇中

　6月に開幕する欧州選手権（EURO）は、フランスを舞台に開催される。今大会には、スペインの前人未到の3連覇が懸かっているが、それ以外にも「6連覇」に挑む存在がある。

　それは、全24チームのユニホームが出そろった、そのサプライヤーだ。1996年大会のドイツから、2000年大会のフランス、2004年大会のギリシャ、そして2008年、2012年大会を連覇しているスペインと、全てのチームがアディダスのユニホームを身にまとって大会チャンピオンになっている。つまり、EUROでは「アディダス帝国」が築き上げられているということになる。

　今大会も、アディダスは最多の9チームがEUROに出場する。その中にはスペイン、ドイツ、ベルギーといった優勝候補も含まれる。本大会へ初出場となる北アイルランドや44年ぶりの出場となるハンガリーも、ユニホームに関しては常連中の常連であるアディダスを着用する。

　6連覇にストップをかける存在として、次に来るのはナイキになるだろうか。今大会は6チームが着用するユニホームだが、地元開催のフランスがナイキ勢として出場する。他にも、イングランドとポルトガルという上位を争う存在もいて、アディダスに対しての強力な対抗馬ということになりそうだ。実力国のオランダが予選敗退したのは痛手になるかもしれないが、虎視眈々と頂点を狙っている。