プロ初退場の久保建英、決勝点関与は現地紙も評価 「価値のあるヒールパスを残した」
途中出場後にパレホの決勝点に絡むも、試合終了間際に2枚目のイエローカードで退場
ビジャレアルの日本代表MF久保建英は、現地時間18日のラ・リーガ第6節バレンシアとのダービーマッチに後半途中から出場し、1-1で迎えた後半24分に決勝点を演出。その一方でプロ初となる退場となった影響からか、スペイン各紙の評価は及第点程度にとどまっている。
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ビジャレアルは国際Aマッチウィークでエースのスペイン代表FWジェラール・モレノが負傷したことで、久保に先発のチャンスが巡ってくるかと見られたものの、この日もベンチスタート。しかし、この日は後半19分と比較的早いタイミングでナイジェリア代表MFサムエル・チュクウェゼに代わってピッチへと送り出された。
すると後半24分、左サイドの展開から中央へ走り込んだ久保がMFダニエル・パレホへヒールで落とす。これを持ち込んだパレホがペナルティーエリア外から、古巣相手への痛烈なミドルシュートを決めた。
2-1の勝ち越し点に絡む形となった久保だが、後半アディショナルタイムにスライディングに行った際に相手の足を引っかけてしまい、この日2枚目のイエローカードを受けて退場処分となってしまうほろ苦い結末となってしまった。
約26分のプレーについて、現地メディアの評価も少々迷いがあったようだ。「マルカ」紙は、「退場させられた久保は、パレホがクロスバーにあたってゴールラインを超えたシュートの前に、価値のあるヒールパスを残した」と得点につながるプレーを明記した一方で、採点は3点満点の「1点」にとどまっている。
同じく「AS」紙も「1点」ではあるものの、ウナイ・エメリ監督は「久保のイマジネーションでチュクウェゼからリフレッシュすることにした」と、交代策自体は意図があったものだとしている。
エメリ監督は久保の退場処分の取り消しを要求する動きを見せているが、得点に絡んだことは今後のリーガ、そしてUEFAヨーロッパリーグ開幕に向けても悪くないアピールになったことは確かだろう。