久保建英、出場時間の短さにエメリ監督が見解 「経験値を積み上げている時期」
アトレティコ戦では後半40分からの出場 「選手交代は簡単ではなかった」とエメリ監督
日本代表MF久保建英が所属するビジャレアルは現地時間3日にアトレティコ・マドリードとのリーガ・エスパニョーラ第5節に臨み、0-0のスコアレスドローで勝ち点1を獲得した。チームとしてはアウェーで優勝候補相手に勝ち点1で奪い取ったが、久保は終盤の後半40分からの途中出場にとどまった。そのことについてウナイ・エメリ監督が試合後会見でコメントを残している。
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アトレティコはウルグアイ代表FWルイス・スアレスを獲得するなど、陣容が分厚くなりレアル・マドリードとバルセロナを追う3番手。ビジャレアルとしては、敵地で勝ち点を稼ぎたい一戦となった。
第4節アラベス戦(3-1)から中2日となる一戦で、エメリ監督は前節と同じ11人をスターティングメンバーに並べた。試合はビジャレアルのDFマリオ・ガスパールが前半と後半にそれぞれ際どいシュートを放ったものの、アトレティコGKヤン・オブラクのセーブもあってスコアが動かない展開に。ゴールが生まれないまま進んだ後半40分、久保は2枚目の交代カードとして右サイドハーフに入った。2分後には自陣でのボールロストでピンチを招く場面もあったが、失点にはつながらず事なきを得た。
試合はアディショナルタイムを含めて、スコアが動くことはなかった。ビジャレアルの5試合を終えての暫定順位は2勝2分け1敗の3位とまずまずの位置につけている一方で、久保のここまでの出場時間は5試合で80分に満たない状態となっている。スペイン紙「マルカ」によると、久保に関する質問を受けたエメリ監督はこう答えているという。
「彼は18歳(実際は19歳)で、経験値を積み上げている時期だ。昨季彼は1部に所属し、今はもう一歩先のステップを求めている。すべては過程なのだ。今日は(スタメンの)11人が関与していたため、選手交代は簡単ではなかった。私は試合に勝つために、彼とサム(サミュエル・チュクウェゼ)を投入した」
今季も交代枠が5人である中で2枚しかカードを切らず、そのうちの1枚として久保を選んだことは評価の証だろう。しかし5試合連続ベンチスタートという事実は、エメリ監督の考える序列がハッキリしていることも表している。久保は今後のプレーでレギュラーに食い込むことはできるだろうか。