久保建英はビジャレアル英雄に「最も似ている」 攻撃陣の“新たな魔術師”に地元紙が指名
バルサ戦のプレーを評価 「彼がピッチ上にいる時、ビジャレアルはより危険な存在になる」
ビジャレアルの日本代表MF久保建英は、今季のリーガ・エスパニョーラ開幕から3試合連続でベンチスタートとなっている。現地時間27日のバルセロナ戦(0-4)では後半29分から出場。すでに4点のリードを許す展開のなか、右サイドからチャンスを演出し、短い時間で存在感を示した。これを受けてスペイン地元紙「エル・ペリオディコ・メディテラーネオ」は、久保を攻撃陣の「新たな魔術師」としてスタメン起用すべきと提言している。
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今夏レアル・マドリードから期限付き移籍した久保は、昨季5位の強豪で熾烈なレギュラー争いを演じている。リーガ開幕から3試合連続で後半途中からの出場となっており、開幕戦のウエスカ戦(1-1)は13分、第2節のエイバル戦(2-1)は5分、そして第3節のバルセロナ戦(0-4)は16分というプレー時間にとどまっている。
ただ、限られた時間の中でも19歳の日本人レフティーは輝きを放った。敵地カンプ・ノウに乗り込み、下部組織時代を過ごした“古巣”バルセロナとの一戦。前半に4失点を喫した不甲斐ないチームに後半29分から加わると、得意の右サイドからチャンスを創出した。「エル・ペリオディコ・メディテラーネオ」紙も、「わずかな出場時間でその長所を示し、彼がピッチ上にいる時、ビジャレアルはより危険な存在になる」と評価している。
一方でウナイ・エメリ新監督の就任後、ビジャレアルのサッカーは「すべてのピースがハマるようなメカニズムにはまだなっていない」と指摘。特に攻撃面では昨季まで在籍したクラブの英雄、スペイン代表MFサンティ・カソルラの穴が大きいと綴っている。
「カソルラは魂と違いのあるタッチ、即興性、相手を崩す動き、そして最後の数メートルで試合を決める天才性と正確さの火花を(チームに)与えていた。そしてビジャレアルはカソルラ後の日々で、どうプレーするかの術をまだ見つけていない。とても良い選手たちがおり、(左サイドバックのDFペルビス・)エストゥピニャンが到着したことで縦への動きと突破力がもたらされる。しかしジェラール(・モレノ)と(パコ・)アルカセルのような2トップが必要としている気持ちを読み、フリースペースを作りエリア侵入を有効利用するには、新しい魔術師が必要になる」
そんな攻撃の最終局面で“違い”を生み出す「新たな魔術師」候補として、同紙が名前を挙げているのが久保だ。