久保建英、来季レアルの“補強”に? コロナ後の戦略をスペイン紙指摘「生命維持装置の様相に…」
同じく期限付き移籍中のセバージョス、ディアス、バジェホとともに名前が挙げられる
日本代表MF久保建英は、レアル・マドリードからの期限付き移籍し、今季はビジャレアルでプレーする。“武者修行”の時期を過ごしているが、スペイン紙「マルカ」は同様の境遇にある4選手を特集。「4つの補強を確保」として、久保を来季以降にレアルのトップチームで期待される選手の1人に挙げている。
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久保は2019年夏の移籍市場でFC東京からレアルに完全移籍。プレシーズンはレアルで過ごしたが、出場機会を求めてシーズン開幕直後にマジョルカへと期限付き移籍した。マジョルカでは35試合4得点4アシストを記録し、今季はビジャレアルへの期限付き移籍でさらなる成長を期待されている。
そんななか、「マルカ」は「レアル・マドリード、4つの補強を“確保”」と見出しを打ち、レアルの今後を展望する記事を掲載。「以前はクラック(名手)を探すことは未来への賭けだったが、現在はパンデミックによりクラブが直面している難しい経済状況から生命維持装置の様相になっている」として、久保のような若手の成長がクラブの未来を作っていく割合が、“コロナ後”の戦略では多くなっていくことを示唆している。
そこで示されている「4つの補強」とは、久保、MFダニ・セバージョス(アーセナル)、FWブラヒム・ディアス(ACミラン)、DFヘスス・バジェホ(グラナダ)。現在は各所属クラブに期限付き移籍し、来季以降はレアルのトップチームでの貢献が期待されている選手たちだ。記事では彼らの“前例”にも言及している。
「補強のない今季、レンタルバックでの獲得選手はレアル・マドリードにとってエキサイティングなものになる。それは(ノルウェー代表MFマルティン・)ウーデゴールのことで、もしこの選手がマーケットに出ていたら多額の投資が必要だっただろう。もう1人は(ウクライナ代表GKアンドリー・)ルニン。彼はレアル・マドリードの第2GKのポジションを確保するための資本になる」
すでに期限付き移籍先での成長という成功例が存在し、さらに次の候補も久保を含めて複数確保している状況を、同紙は「レアル・マドリードは将来に備えて非常に良い形で仕事をしてきている」と指摘。改めて「“ベテランの警備員”は尽きるが、交代要員はコントロール下にある。ウーデゴールとルニンはすでにここにいて、マドリードはすでにさらに4つの補強を確保している」と万全の備えがあることを強調していた。
もちろん、期待されて期限付き移籍した選手が全員、トップチームに戻って活躍の場を得られるわけではない。久保にとってはビジャレアルでの活躍が将来を左右することになるだけに、今季のパフォーマンスが持つ意味は大きいものになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)