チェルシーに定められた“禁断の移籍”とは? 元英代表OBが証言「彼らとは交渉をしないと…」
元イングランド代表のコール氏、オーナーの方針によりトッテナム入り破談の過去を告白
今夏の移籍市場で、チェルシーは精力的な補強を続けている。2003年にオーナーに就任したロマン・アブラモビッチ氏は、これまでクラブの補強に巨額の金額を費やしてきた。一方で退団する選手も多かったが、あるクラブへの移籍は認めていないという。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
アブラモビッチ氏が自らの方針として“禁断”している移籍先は、チェルシーと同じロンドンを本拠地とするクラブのうち、北ロンドンをホームタウンとするトッテナムだという。同オーナーはチェルシーではなく、トッテナムを買い取る可能性もあったとされるが、元イングランド代表FWカールトン・コール氏は、オーナーによってトッテナムへの移籍が消滅したと、英メディア「talkSPORT」に明かしている。
「僕は、あと少しでスパーズに加入するところだった。トッテナムでメディカルチェックなど、すべてを行った。でも、ロマン・アブラモビッチ氏がそのことを知り『キミは帰って来なければいけない。あそこに加わることは許さない。彼らと交渉をしないんだ』と言ってきたんだ」
その後コール氏は、アブラモビッチ氏からCSKAモスクワ(ロシア)への期限付き移籍を提案されたという。しかし、国外に出ればイングランド代表入りへの道が断たれてしまうと感じ、その提案を拒否。最終的にはウェストハムへ移っている。
アブラモビッチ氏がチェルシーのオーナーになってから現在に至るまで、トッテナムへ移籍したのは、2009年に契約満了となったイタリア人GKカルロ・クディチーニのみ。現在、トッテナムの指揮を執っているのは、元チェルシー指揮官のジョゼ・モウリーニョ監督だが、アブラモビッチ氏がオーナーであり続ける限り、両クラブ間の選手の移籍は起こらないのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)