日本人元Jリーガーが南米ペルーで奮闘 “コロナ禍”のリーグ再開「同部屋の選手も陽性に…」

隔離状態で練習もチーム内で陽性者【写真提供:デポルティボ・ムニシパル】
隔離状態で練習もチーム内で陽性者【写真提供:デポルティボ・ムニシパル】

隔離状態で練習もチーム内で陽性者「これだけ徹底しても感染するんだと驚きました」

 リーグ再開後のカレンダーでは、各クラブが週2試合のハイペースで試合を行っていくことになっている。また試合会場も変則で、首都リマのみの集中開催。使用するスタジアムは、リマを本拠地とするチームが有利にならないよう、各カードで使用するスタジアムはランダムに選ばれる。

 地方に本拠地を置くクラブも今年に関してはリマを拠点とし、リマ出身の選手は実家から、そうでない選手はホテルやチームが用意した家から各クラブの練習に通うスタイルが取られている。地方クラブの中には、長期にわたるリマへの滞在費がかさむことから辞退を検討するクラブも現れたが、最終的には全チームがリーグ戦への参加を決めた。

 実は、澤のいるムニシパルでも感染者が出ていた。PCR検査で選手、チーム内スタッフとその家族全員の陰性を確認した後、リマ郊外の合宿施設でチームが練習を再開したのは7月9日。チームは再開幕までの約1カ月間、外部との接触を避け、隔離状態で練習を続けてきた。

 練習は、最初は他の選手との距離を保つ形でスタート。ウエートトレーニングの際には器具使用後のアルコール消毒を徹底し、食堂のスタッフも泊まり込むなど、外部との接触を極力避ける形が取られた。宿舎の部屋から出る際にはマスクの着用が義務付けられ、同部屋の他の選手の持ち物は触らないなどのルールが決められた。

「家でやりたいメニューができていたので、練習でも長い距離に耐えることができたし、筋肉痛もなく、スムーズに入れました。ただ、他の選手の中には運動不足で体重がコロナ前よりも5キロ以上増えていて、お腹が出ている選手も結構多かったので、彼らに対しては、栄養士による減量メニューが組まれました」

 PCR検査はその後も1週間おきに行われた。そして練習再開から2週間後、初めて陽性の選手が出た。最初は2人。考えられる要因は、宿舎のベッドが合わず、マットレスを購入し、外部から業者が搬入したことだったという。

「選手は誰も合宿所から外に出ていないし、2人の唯一の共通点がマットレス。それ以外に考えられない。これだけ徹底して気をつけていても、外から菌が紛れ込んで入ってしまい、感染するんだと驚きました」

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