クーマン監督は「何も与えてくれなかった」 元バルサFW、古巣の新指揮官との“過去”告白
下部組織出身のデウロフェウ、エバートン時代のクーマン監督との関係性を振り返る
バルセロナのカンテラ(下部組織)出身で、現在はワトフォードでプレーするFWジェラール・デウロフェウは、古巣の新指揮官に就任したロナルド・クーマン監督に良いイメージは持っていないようだ。エバートン時代の上司について「彼は僕に何も与えてくれなかった」と語ったと、スペイン紙「マルカ」が報じている。
デウロフェウはバルセロナの下部組織で育ち、2011年にトップデビューを飾った。その後、出番を求めてレンタル移籍を繰り返していたなかで、2015年にエバートンに完全移籍。加入2年目の2016-17シーズンからクーマン監督がチームの指揮を執っていた。
しかし、デウロフェウはクーマン監督の下で思うような出場機会を得られなかった。オランダ人指揮官は就任から1年半足らずの17年10月に解任の憂き目に遭うが、デウロフェウはそれ以前の17年1月にACミランに期限付き移籍している。2人の間に信頼関係が築かれることはなかった。
デウロフェウは「カタルーニャ・ラジオ」で「個人的な経験からクーマンについて話せることはごくわずかしかない」と前置きしたうえで、「彼は僕にほとんど何も与えてくれなかった。(クーマンの下で)僕はハッピーではなかったから退団を望み、ミランへ行ったんだ」と話している。クーマン監督との良い思い出は残っていないと振り返った。
クーマン監督はエバートンを退団後、オランダ代表での指揮を経て、先日バルセロナの新監督に任命された。これについてデウロフェウは「彼がカンプ・ノウでどのようなことをするのかは見ものだ」と語った。
バルサ出身とはいえ、スター選手の影に隠れて出番がほとんどなかったデウロフェウは「実際、今はバルセロナについて気にかけていない」と古巣の状況には無関心だと明かしている。
(FOOTBALL ZONE編集部)