ネイマールのブラジルでの“真の評価”は? 闘莉王がCL4強のPSGに注目「失敗ではなかったと…」
【田中マルクス闘莉王氏のCL4強展望】RBライプツィヒ×PSG――“意外”な4強「ハプニングが起きている」
欧州王者を決めるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)が波乱の展開となっている。ベスト4に名を連ねたのは、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、リヨン(フランス)、RBライプツィヒ(ドイツ)。今季は新型コロナウイルスの影響を受けて、準々決勝以降がポルトガルでの集中開催、一発勝負とイレギュラーなレギュレーションで行われているなか、18日、19日の準決勝を元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が展望した。まずは現地時間18日(日本時間19日4時/DAZNでライブ配信)に行われるライプツィヒ対PSGの一戦に向けて、“キーマン”を挙げた。
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優勝候補の一つに挙がるのが、ブラジル代表FWネイマールやフランス代表FWキリアン・ムバッペを擁して、1994-95シーズン以来25年ぶりの4強入りを果たしたフランス王者PSG。オイルマネーの強豪に対抗するのが、史上初のベスト4進出という快進撃を続けているライプツィヒだ。19日には14日の準々決勝でバルセロナを8-2という歴史的なスコアで撃破したドイツ王者バイエルンと、リーグ・アン7位ながらプレミアリーグの強豪マンチェスター・シティを3-1で下して4強入りを果たしたリヨンが戦う。昨季王者のリバプールやバルセロナ、レアル・マドリードなど優勝候補が敗退するなかで出揃った4チームについて、闘莉王氏が印象を語った。
「なんというかな。楽しみでもあるし、ちょっとがっかりでもある。バイエルンは第一候補として、その次に来るのがやっぱりPSG。勝ち方も劇的で、ムバッペを入れてから活発になって勢いがつく勝ち方だった。ブラジル人も含めて楽しみ。でも、今季は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、いつもとはずいぶん違う展開になっている。ホーム&アウェーのフォーマットでもない。普段通りにいかない準々決勝を見て次からどうなっていくのか、サッカーファンとしても楽しみでしょう。ホーム&アウェーだったらまだ取り返しがつくけど、一発勝負だとちょっと上手くいかなかっただけで終わってしまう。逆に言うと、ビッグクラブでなくても勝つ確率が高くなった。だからこそ、こういうハプニングが起きている。そういうところ、僕は好きなんですけどね」
昨季覇者のリバプールやレアル、バルセロナ、ユベントスという強豪が4強にたどり着けなかった番狂わせの今大会に、複雑な胸中を明らかにした闘莉王氏。本命は準々決勝でバルセロナを8-2で撃破したバイエルン、対抗はフランス国内“三冠”を達成し悲願のCL初優勝を目指すPSGと見ていた。
昨季限りで現役を引退した闘莉王氏が現在生活するブラジルのエース、ネイマールを擁するPSGは、準々決勝でCL初出場ながら8強に進出し、今季セリエAでも3位に躍進したアタランタと激突。PSGは7月24日に行われたクープ・ドゥ・フランス決勝で右足を負傷したムバッペがベンチ入りした。だが、前半26分にアタランタに先制点を献上。追う展開となったPSGはネイマールを中心に攻撃を仕掛けていくも、なかなかゴールをこじ開けられず。後半15分、トーマス・トゥヘル監督が動き、負傷明けのムバッペを投入した。