バルサ8失点惨敗「どん底まで落ちた」 ピケが“変革急務”と危機感「新しい血が必要なら…」
バイエルンに2-8と大敗しCL8強敗退 今季“無冠”決定にピケが危機感露わ
一発勝負で行われている今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で、バルセロナはバイエルン・ミュンヘンに2-8で大敗を喫した。この惨憺たる結果に、守備の要であるスペイン代表DFジェラール・ピケは「酷い試合だった」と悲壮感を漂わせ、「新しい血が必要なら僕は出ていく」と退団を示唆するコメントを残した。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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ドイツとスペインの名門対決は、ハンス=ディーター・フリック監督率いるバイエルンがバルセロナを圧倒する結果となった。
前半4分に元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーがポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキとのワンツーから左足のボレーシュートを決めてバイエルンが先制。3分後にはオーストリア代表DFダビド・アラバのオウンゴールで試合は振り出しに戻るも、そこからはバイエルンのゴールラッシュが展開される。
同21分にクロアチア代表FWイバン・ペリシッチ、同27分にドイツ代表MFセルジュ・ニャブリ、同31分には再びミュラーが決めて前半を4-1で折り返すと、後半にはドイツ代表MFヨシュア・キミッヒ、レバンドフスキ、そしてバルサから期限付き移籍で加入中のブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが立て続けに2ゴールを奪い、計8得点をマークした。
バルセロナはウルグアイ代表FWルイス・スアレスが巧みな切り返しからファインゴールを決めるも、焼け石に水。8-2という衝撃的なスコアでの決着となった。
この大敗を「酷い試合だった」「大惨事だ」と振り返るのが、バルサのDFピケだ。カンテラ出身の生え抜きDFはこの結果を受け、「我々全員は考えなければならない。クラブは変わる必要がある。監督や選手だけのことを言っているわけではない」と、クラブの構造から変化しなければならない時がきていると警鐘を鳴らしている。
ピケは「チームの構造的な問題を誰か1人のせいにしたくはない」と前置きしたうえで、チームに新しい血を通わせるためなら自らが最初にクラブを離れることも厭わないと退団の可能性を示唆した。
「クラブはあらゆる変化を必要としている。なぜなら、このようなことが起きたのは初めてではないからだ。2回目でも3回目でもない。不可欠な存在などいない。我々はどん底まで落ちた。もし新しい血が必要で、ダイナミックな変化が必要ならば僕が最初に出ていくよ。我々は自分たちを見直し、反省しなければならない。そしてクラブにとって何が最善で、何が一番重要なのかを決めなければならない」
リーガ・エスパニョーラでも宿敵レアル・マドリードに王座を明け渡したバルセロナ。今季途中就任のキケ・セティエン監督も退任が決定的と伝えられている。メッシ依存やカンテラ軽視が指摘されるようになって久しいが、いよいよこうした問題から目を逸らすことができなくなっているようだ。