逆境で問われる”スピルバーグ佐々木”の手腕 なでしこの新たな主役を発掘し、五輪へ導けるか

台頭が望まれる新たなメインキャスト

 20年以上、大きな大会では澤さんが最後にチームを救ってきた。しかし、その偉大なレジェンドは昨年限りでピッチを去った。いつまでも“澤ロス”を感じたままではいられない。澤さんから「10番」を受け継いだFW大儀見優季は、追い上げの1点を決めた。しかし、その後に続く選手は現れなかった。苦しい時に試合を動かせる選手がどれだけ出てくるのか。それは、残り4試合の予選を勝ち抜くためには欠かせない要素だ。

「サッカー界のスピルバーグ」と映画界の巨匠を引き合いに出す佐々木監督は、その最も大事なメインキャストを残り少ない予選の間に発掘し、指名できるのか。6分の2というリオへの狭き門へ向け、志を新たにしたなでしこジャパンは”いばらの道”を歩むことになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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