残り5分で“悲劇”浦和、大槻監督は追加点奪えずドロー悔やむ 「もう一つ取れれば」

浦和レッズの大槻毅監督【写真:高橋 学】
浦和レッズの大槻毅監督【写真:高橋 学】

浦和は清水をホームに迎えるも1-1で引き分け

 浦和レッズは1日のJ1第8節で清水エスパルスをホームに迎え、1-1で引き分けた。清水戦の無敗こそ12試合に伸ばしたが、残り5分を切って追いつかれた引き分けには勝ちきれない試合という印象が強く残った。

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 前半は清水のポゼッションに苦しんだ。大槻毅監督が「前半なかなかスイッチ入らず、後半に動き始めた」と、全体にペースが上がらなかったと同時に、ハーフタイムの時点で「(清水は)食いつかせてボールを動かして、ギャップに入れてくるので判断のところをしっかりしましょうと(声をかけた)」という修正が必要だったように、遅れて寄せては外されてという悪循環だった。

 それでも作られた決定機は1回のみで、それもGK西川周作がファインセーブ。4試合ぶりに負傷から復帰して出場したDFトーマス・デンは「かなり裏を狙われてコーナーも多かったけど、全員で集中できたと思う。時にこのような状況は起こり得ること。集中してゼロに抑えて、ハーフタイムにリフレッシュして後半に向かう状況だった」と話した。そして、後半7分にはFWレオナルドが待望の先制点を奪った。

 相手ボール時も修正され、最終ラインの強さも発揮できるようになったと考えれば、先制点は完全な勝ちパターンだと言える。しかしながら、相手の力を利用してカウンターを繰り出して追加点、というところまでゲーム展開を持ち込めなかったことは響いた。結果的に、1点リードのままで進んだ試合は残り5分を切って追いつかれてしまった。

 大槻監督が「もう一つ(ゴールを)取れれば」と悔やめば、デンもまた「サッカーで失点はしたくないが、1-0で逃げ切ろうとしたゲームで、結果的には2点目を取ってゲームの決め手が欲しかった」と話す。これまでリーグ戦で4勝している浦和だが、前節の横浜FC戦はその理想的な展開へ持ち込む2-0だった。しかし、残りの勝利はすべて1点差の接戦で、“横綱相撲”を見せるには至っていないのが現状だろう。

 今季から4バックを導入してチームを再構築しているなかで、浦和はまず相手ボール時の整理から入った。トレーニングキャンプから多くの選手をシャッフルしてきた大槻監督によって、チーム全体のモチベーションは高く、全体の共通意識のベースも作り上げられつつある。

 一方で、まだまだマイボールを効率的に前線へつなげるところは向上の余地があり、攻撃の最終局面での突破が個人能力に頼っているのも現状。4勝2分2敗と勝ち点はまずまず積み上げながら突き抜け切っていない感のあるチームがその1ステップを踏めるかどうかで、今後の成績が大きく変わってきそうだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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