アーセナル10番エジル、FAカップ決勝は帯同メンバー外 クラブの許可を得てトルコへ
新型コロナによる中断から再開後は一度もピッチに立つことなくシーズン終了
アーセナルの元ドイツ代表MFメスト・エジルは、現地時間8月1日に行われるFAカップ決勝のチェルシー戦でメンバー外となったことが分かった。帯同メンバー30人にも含まれず、クラブの許可を得てすでにトルコに渡っているという。英メディア「フットボール・ロンドン」が伝えている。
今季プレミアリーグを8位で終えたアーセナル。シーズンラストゲームとなるFAカップ決勝は歴代最多優勝記録(13回)の更新とともに、来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権が懸かる大一番となる。
しかし、このゲームにもチームの10番は不在となる。新型コロナウイルスの感染拡大による中断からの再開後は1度もピッチに立っていなかった司令塔のエジルは、この試合のメンバー外となることが決定した。
ウイルスの感染予防の観点から、試合に帯同できるのは出場登録メンバー20人の他には最大10人。負傷中の元ドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィやU-23ブラジル代表FWガブリエル・マルティネッリは帯同する見込みだが、エジルはこれに含まれなかった。欠場は決まったエジルはすでにクラブの許可を得て、トルコに渡っているという。
エジルは今季公式戦23試合に出場したが、最後にプレーしたのは中断直前の3月7日に行われたプレミアリーグ第29節ウェストハム戦と約5カ月間も実戦から遠ざかっている。背中の負傷もあり、6月25日の第31節サウサンプトン戦でベンチ入りをしたのを最後にメンバー外が続いていた。
契約が残り1年を切り、エジルには移籍の噂も絶えない。代理人のエルクト・ソグト氏は少なくとも今夏中の移籍はないと主張しているが、一方でこのまま契約満了を迎えれば2021年夏にアーセナルを離れる可能性は90%とも話している。
ミケル・アルテタ監督の下でも出番を失いつつある苦境のエジル。今季は不完全燃焼のままシーズンを終えることになったが、来シーズンは再び定位置を取り戻すことができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)