南野は「求めていることを正確に実行した」 “無得点”をクロップ擁護「全く失望していない」
南野は最終節ニューカッスル戦で先発出場も、ゴールはならず
リバプールは現地時間26日のプレミアリーグ最終節ニューカッスル戦に3-1で勝利を収め、独走でプレミアリーグ優勝を決めたシーズンの有終の美を飾った。この試合で日本代表MF南野拓実は8試合ぶり2度目のスタメン出場を果たしたものの、ゴールならず。冬の移籍市場で加入した1年目はノーゴールに終わる悔しさを味わったものの、ユルゲン・クロップ監督の評価は揺らいでいない模様だ。
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この日のリバプールは前線に南野、ベルギー代表FWディボク・オリギ、イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレンが並ぶ形でキックオフを迎えた。開始1分足らずでニューカッスルに先制点を許したものの、前半のうちにオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが同点ゴールを挙げると、後半には南野のオフザボールの動きを利用したオリギのシュートで逆転。終了間際には途中出場のセネガル代表FWサディオ・マネの一撃で試合を締めくくった。
南野は前半29分、左サイドのパスから得意のターンで相手マーカーを振り切り、痛烈なミドルシュートを放った。移籍後初ゴールとなってもおかしくない一撃だったが、相手GKのセーブに阻まれ、この日もゴールネットを揺さぶれなかった。しかしそんな南野に対して、クラブ公式サイトによるとクロップ監督はこう擁護したという。
「いやいや、私は全く失望していないよ。タキ(南野)の場合は時間がかかると思う。今日の試合は良かったと感じるよ。彼はライン間で積極的だったし、我々が彼に求めていることを正確に実行した。カウンタープレスにも貢献してくれたしね。相手GKの見事なセーブもあったりしたけど、今日は2度本当に得点に近づいた」
途中出場がメインとはいえ、リバプールに移籍後、リーグ戦10試合出場でゴール、アシストともにゼロに終わった南野。現在の世界最強クラブで、なおかつポジションを争う相手はマネ、ブラジル代表FWフィルミーノ、エジプト代表FWモハメド・サラーという厳しい立場であるが、クロップ監督は焦らず南野を戦力化しようと考えている。その名将の期待に応えられるか。日本のエースにとって、2020-21シーズンは真価が問われる2年目となりそうだ。