「過酷な2020-21シーズンに直面」 プレミア、選手“燃え尽き”の可能性を英紙指摘
プレミアリーグは9月12日の来季開幕が予想される
イングランド・プレミアリーグは2020-21シーズンの開幕が9月12日と予想されている。新型コロナウイルスの感染拡大の余波で今夏のオフはわずか2週間程度となる見込みで、選手の“燃え尽き”が懸念されている。英紙「デイリー・メール」が報じた。
新型コロナウイルスのパンデミックを受け、プレミアリーグは3月中旬から約3カ月間中断。先月17日から再開され、その後は各クラブが中2日から4日ほどのペースで試合が行われており、7月26日までに全日程が終了する予定だ。
例年に比べてシーズンが2カ月後ろ倒しとなり、当然ながらオフシーズンも短縮となることが確実だ。記事によれば、来季の開幕は9月12日と予想されており、8月10日からの始まる週にはプレシーズンをスタートするクラブもあるという。まだ確定ではないものの、実質的なオフがわずか2週間程度となる可能性がある。
マンチェスター・シティはUEFAチャンピオンズリーグ、マンチェスター・ユナイテッドとウォルバーハンプトンはUEFAヨーロッパリーグでの戦いが残っているため、他のクラブが来季に向けてプレシーズンをスタートさせるタイミングでは、まだ19-20シーズンを戦っているという歪な状況も起こりうる。
また、記事では「選手は過酷な2020-21シーズンに直面している。今シーズンのオーバーランにより、試合が短期間に詰め込まれ、バーンアウト(燃え尽き)の懸念がある」との指摘も挙がっている。
来季はFAカップの再試合制度の廃止が検討されており、リーグカップについては開催自体が中止となる可能性も浮上している。その一方で、今季初めて導入されたウィンターブレークもスケジュールの問題で廃止される可能性があるという。
来年には1年延期となった欧州選手権が6月11日に開幕するため、各国リーグ戦は5月16日までに終了させなければならないという事情もある。選手たちはまさに息つく暇もないほどの過酷なスケジュールでの戦いを今後も強いられることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)