今治は“J3元年”でどこまで戦えるのか 開幕2試合から探る「岡田メソッド」の現在地

FC今治の会長を務める岡田武史氏【写真:寺下友徳】
FC今治の会長を務める岡田武史氏【写真:寺下友徳】

「完全な形」のホームで狙うJ2昇格への第一歩

 かくして課題と光明が45分を境にくっきりと浮かび上がった今治のホーム初戦。そんな彼らには日程的なアシストもある。

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 リュイス監督も「サッカーは観客が入ってこそ完全な形」と語るサポーターを入れての次節(11日)はホームの鹿児島ユナイテッド戦。中3日のアウェーも今治市から100キロ足らずのカマタマーレ讃岐戦(15日)。その後、再び中3日で臨むホームのセレッソ大阪U-23戦へ向けて心身を整える時間が十分取れることは、ハードワークを基盤とする彼らにとってプラスの要素に働くのは間違いないだろう。

 そして開幕戦でキャプテンマークを巻き、橋本とのダブルボランチで攻守に奮闘したMF楠美圭史は、過密日程を強いられる日程を極めてポジティブに捉えつつ、こう語る。

「自分たちより明らかに力が上のチームであってもコンデションを整え、自分たちが目指しているサッカーができていれば、単純な力の差以外の部分で勝利することが可能だと思っている。全員がいい準備をしておくことが大事。そして、昇格した時の街の雰囲気や笑顔は今でも心に残っている。自分たちがピッチで躍動することで、このコロナ禍の状況でも夢や希望を与えられるよう頑張っていきたい」

 J3で戦える一定の手応えと、「岡田メソッド」を駆使したJ2昇格への指針はこの2試合で十分に積まれた。先日、2022年1月着工・2023年春完成与予定の「里山スタジアム」計画を条件に2021年のJ2ライセンスも申請した今治は、J2昇格への第一歩を観衆が見つめる「ありがとうサービス・夢スタジアム®」で踏みしめる。

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(寺下友徳 / Terashita Tomonori)



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