浦和・大槻監督、J1再開初戦の“意義”に言及 「サポーターや社会が日常に一歩近づく日」
埼玉スタジアムで昨季王者の横浜FMとのリモートマッチに臨む
浦和レッズの大槻毅監督は、4日のJ1再開初戦となる横浜F・マリノス戦の前日記者会見をオンラインで行い、「日常へ戻る第一歩のところ。満員の埼玉スタジアムに戻るためのスタート」と力を込めた。
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浦和は2月に公式戦を2試合戦ったが、その後に新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦はストップ。緊急事態宣言の発令にも伴い在宅での個別トレーニングの時期も過ごした後、このゲームに向けての準備をしてきた。
いきなり前年度の王者と対戦となったが、大槻監督は「特徴があり一番走るチーム」と敬意を払う。一方で「点を取ること、点を取られないこと。それだと思います。それをどうやってと考えてやっていく。もちろん勝負なので勝つところを見せたい。もう一つはここまでやってきた目指していることを表現して、それを見てもらいたい」と話した。
この試合は、無観客での“リモートマッチ”として行われる。浦和は先月13日にJ2のFC町田ゼルビアと無観客の埼玉スタジアムという環境でトレーニングマッチを行ったが、「やった感じでは試合の入りや空気感の高め方は違うと思っている。それをみんなで作って入りたい」と話す。実際に、その試合後にも試合の入りの部分などに課題を話していただけに、試合のポイントになりそうだ。
また、交代策はハーフタイムを除く3回で最大5人までとなり、今季からの取り組みだったビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入も当面は見送りになった。そうした変化に対し、「交代選手がゲームに影響を与えてほしい」と話した指揮官は「VARがこの流れでなくなるのは妥当なこと。昨年までと同じであり、ゲームの流れはスムーズになるはず。それにしっかりと乗ってゲームをしたい」と言及した。
先週末にJ2とJ3が再開、開幕となり、今週末にはJ1が再開。その節目に向け、大槻監督は「私たちだけでなく、サポーターや社会が日常に一歩近づく日だと思っている。中断があったなかで感慨深い日に立ち会えることを喜んでいる。日常へ戻る第一歩のところ。満員の埼玉スタジアムに戻るためのスタート。良い時間を共有できるように頑張りたい」と力を込めた。
真っ赤なサポーターによる威圧感のある埼玉スタジアムはJ1名物の一つだったが、それが復活するまでには少し時間を要するだろう。それでも、赤い悪魔は熱い指揮官の下でトリコロールの前年王者を迎え撃つ。
(FOOTBALL ZONE編集部)