PK激増のセリエA、過去最多の記録更新 プレミアの2倍以上…伊メディアは基準に疑問符
VAR導入2シーズン目で大幅な増加 2.02試合に一つのペースでPKが与えられる
イタリア・セリエAでは、今季のPK数が7月1日の試合終了時点で142に上り、1949-50シーズンの記録を破り最多になったとイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大によるシーズン中断はあったものの、20チームのリーグ戦で年間380試合が行われるうちの288試合が終了した時点でのPK数が142になったという。今節では8試合で7つのPKがあった。日本代表DF吉田麻也が所属のサンプドリアはレッチェを2-1で下したが、3得点全てがPKだった。
ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入された昨季はリーグ戦全体で122個だったというから、大幅な増加だ。2.02試合、あるいは182分に一つの割合でPKが与えられるリーグになっている状態で、残り92試合と考えれば全体で200個のPKに近づく見込みだとしてる。
一方で、イングランド・プレミアリーグでは今季318試合を消化してPKは73個だという。VARが導入されていることも同じ条件だが、その割合は4.35試合、あるいは392分に一つのPKということになるとしている。イタリアでは2倍以上の割合でPKが与えられるという見方もできる。
特集では「ルールや状況は同じだ。私たちのリーグに所属するDFは、プレミアリーグの2倍不注意なのか? そうではないだろう。イタリアでは半分の強度の接触でPKにされると見たほうが良い。それは果たしてサッカーと呼べるのか」と、判定基準に疑問を呈した。
プレミアリーグもまた、一方で「無法地帯」という声があることも事実だ。リーグごとに判定の特色が出るのは仕方ないとはいえ、同じ欧州の主要リーグでPKをめぐって全く違う状況にあるのは興味深いことだと言えるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)