J1全18クラブ別「総市場価格ランキング」 “30億円超え”は2チーム、昨年比の上昇率1位は?

J1リーグ全18チームの市場価格の順位や変動に注目【写真:高橋学 & 小林 靖 & Noriko NAGANO】
J1リーグ全18チームの市場価格の順位や変動に注目【写真:高橋学 & 小林 靖 & Noriko NAGANO】

1位浦和、2位横浜FMが総額30億円超え 上昇率トップは昨季躍進の大分

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全国に緊急事態宣言が発令されたなか、今季のJ1リーグは第2節から中断となったまま再開の見通しを立てられない状態が続いている。各チームとも活動を中止しているが、リーグ戦の早期再開を願いながら今季のJ1全18クラブの勢力図を「市場価格」という観点から分析してみたい。

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 ドイツのサッカー移籍専門サイト「transfermarkt」は、常に選手の市場価格を更新している。これは“推定移籍金”のようなもので、これまでその価格をチームごとにまとめて分析してきた。今回はその総まとめとして、J1全18クラブを総市場価格でランキングした。なお、今回集計した「transfermarkt」の市場価格はJリーグ開幕時点のものであり、現在はコロナ禍の影響を受けて評価額が世界全体で下落している(※各クラブの総市場価格は4月22日時点のJリーグ公式サイトに掲載されている登録選手の評価額を合計したもの)。

 所属選手のクラブ別総市場価格でJ1リーグ1位となったのは、35億7300万円で浦和レッズだった。続いて2位となったのが、32億4000万円の横浜F・マリノスとなっている。チーム総額で30億円超となったのはこの2クラブだけとなったが、両者には大きな違いがある。浦和は昨季も35億7600万円で1位となっているが、リーグ戦で14位に沈んだ影響もあってか今季は300万円ダウンしての1位。一方の横浜FMは、昨季J1優勝の結果を受けて23億6400万円の8位から大きく金額と順位を上げた。

 浦和のようにチーム総市場価格が前年より下落しているチームは、他に5チームある。5位に順位を落とした川崎フロンターレは2億6160万円ダウンの28億2000万円。昨季2位だったヴィッセル神戸は6億1800万円の下落で26億4600万円となり、7位となった。ガンバ大阪は5700万円ダウンの25億8900万円で9位に、湘南ベルマーレは9000万円ダウンの16億200万円で16位となっている。昨年比で最も市場価格を下落させたチームがサガン鳥栖で、4億8600万円の下落で12億円となり最下位に位置している。

 その他のチームは、昨季よりも市場価格を上昇させている。前述した昨季王者の横浜FMは昨年比で30%以上もアップしたが、その他にも昇格組である柏レイソル、横浜FCも昨年比で30%以上も市場価格を上昇させている。そうしたなか、昨年比で最も上昇率が高かったチームは大分トリニータで、昨季から37.69%を上乗せして21億4800万円で14位となった。片野坂知宏監督の下、昨季9位に躍進したことが市場価格の面でも評価されている。

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