南米ペルーのコロナ禍 日本人元Jリーガーが現地の“混乱”証言「生きることで精一杯」

コロナウイルスの被害が縮小し、早く笑顔でサッカーができる日を待ちわびる【写真:デポルティボ・ムニシパル提供】
コロナウイルスの被害が縮小し、早く笑顔でサッカーができる日を待ちわびる【写真:デポルティボ・ムニシパル提供】

給料を支払い続けるクラブに感謝 「普通の生活がどれだけ楽しく…」

 幸い、チームからの給料の支払いはこれまでのところ続いているという。ムニシパルは昨年まで慢性的に給料の支払いが遅れていたが、今年1月に地元の建設会社がメーンスポンサーとなり、財政面が改善されたばかり。ムニシパルで通算6年目となる澤は「3カ月間、一度も遅れることなくチームから給料が支払われたのは、今回が初めて。07年に来た時には、3カ月半給料未払いが続いたことにサポーターがブチ切れて、チームの会長の車が燃やされたこともありましたが、体制が変わって一新されました。試合がなく、厳しい状況の中でちゃんと給料を支払ってくれているのはありがたいですね」と、感謝の言葉を口にする。

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「ペルーはこれから1、2週間がピークと言われています。とにかく、状況が良くなるまで待つしかない。今まで送ってきた普通の生活がどれだけ楽しくて、快適なものだったかということを改めて感じました。でも今は、監督も毎日メールでメッセージを送ってきてくれますし、何もしないでブクブクになる訳にはいかない。まずは1人でも感染者が減り、この状態が収束するとともに、再びサッカーができる日が戻ってくることを願っています」

 現時点でリーグ再開の目処は立っておらず、まだしばらくは自宅待機の日々が続くペルー。だが澤は、いつかやってくるリーグ再開に備え、高いプロ意識で自宅でできる限りのことをし、コンディションを維持しようとしている。

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