名将、日韓W杯優勝「ファンは信じていなかった」 “栄冠”の要因告白「違いもたらした」

スコラーリ監督が指摘 「これらが大きな違いをもたらした」

「我々のシステムは非常によく準備されていた。多くの人が“ブラジルにはクオリティーがあるから大丈夫だ”と思って、緻密な計画が重要だとは考えていないだろう。“ブラジル人選手には高度なテクニックがあるから細かに気を配る必要がない”とも思うだろうが、彼らにもケアは必要だ」

「ロナウドは(怪我で)イタリアでプレーできていなかったことを忘れてはならない。クラブのドクターは彼が(W杯で)プレーできないと言った。だが、我々のドクター、ルンコ医師はロナウドが間に合うと保証してくれた。ランチやディナーの時には、フィジカル調整のスペシャリストであるパウロ・パイシャンがロナウドの隣に座り、『これは食べられない。食べてはいけない。1カ月か2カ月はだめだ』と助言した。リバウドはバルセロナで手術を受ける予定だったが、我々のドクターは『ダメだ。私は彼を物理療法だけで直してみせる』と言った。管理部長だったアメリコ・ファリアは予め韓国と日本に渡って20日間過ごして準備していた。ブラジルがW杯を戦ううえでこれらが大きな違いをもたらした」

 前評判は決して高くなかったものの、ブラジルはグループステージを全勝で駆け抜け、決勝トーナメントではベルギー、イングランド、トルコを次々に撃破。横浜で開催された決勝戦では鉄壁のGKオリバー・カーン擁するドイツをロナウドの2得点で破り、史上最多5度目の優勝を飾った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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