「ロンドンより上に行く」 リオ世代の”守備の要”植田直通が胸に抱く野望

もうあまり時間がない

 まだ21歳でありながら、時間がないと感じているのは、世界を意識しているからだ。

 初めて世界を体感した11年のU-17W杯では準々決勝でブラジルの前に屈した。スコアこそ2-3だったが、差は歴然だった。それ以降、植田にとっての比較対象はいつもあのブラジルであり、世界になった。

「あれは本当にでかい経験でしたね。あの悔しさは忘れたことがないし、オリンピックで借りを返したいとずっと思っていて。あいつらに追い付きたい、追い越したいって思いでやっている。そう考えた時、あの大会に出ていた選手たちが、もう世界の舞台でバリバリ活躍している。それと比べたら、鹿島でレギュラーになったぐらいで喜べないし、今はポジションを失っている状態だから、相当後れを取っていると思います」

 今年9月にドイツ代表デビューを飾ったリバプールのMFエムレ・ジャン、12年に17歳の若さでイングランド代表デビューを果たしたマンチェスター・シティのFWラヒーム・スターリング、オランダ代表として14年ブラジルW杯に出場したマンチェスター・ユナイテッドのFWメンフィス・デパイ、そして、”94ジャパン”のチームメートで、ザルツブルクで活躍する南野拓実…。彼らを見るにつけ、焦燥感、そして危機感は募るばかりだ。

「世界へは早いうちに行った方がいいと思うし、早いうちに経験するものだと思う。そういう思いは10代のころから持っています」

 自分こそが、プレミアリーグやブンデスリーガといった屈強なFWがそろうリーグで渡り合えるCBになれる、との自負が植田にはある。

「日本人のCBが世界でやるのは簡単なことじゃないと思うけど、だからこそ、やりがいがあると思っていて。日本人のCBがプレミアリーグや海外のトップチームでプレーできれば、日本のためにもなると思う。そこを目指していきたいですね」

 

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