リーガ会長、“リーグ完遂”を厳命…日程はEURO次第 「全てのクラブが収入面で大変な損害」
ハビエル・テバス会長は他国との連携を強調
リーガ・エスパニョーラのハビエル・テバス会長が、新型コロナウイルスの影響を受け、現在中断しているスペインの国内リーグについて、最後までシーズンを終える必要があると言及した。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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テバス会長は、コロナウイルスの影響で中断しているリーガの日程をついて考慮するとともに、リーグを襲う財政面での問題について自宅で取り組んでいるという。今後のリーグ戦について、「イタリア、ドイツともコンタクトを取った。火曜日にヨーロッパのカップ戦がどうなるかで、今後については決まっていく」と、周辺各国と連絡を取り合っていることを明かした。
17日には欧州サッカー連盟(UEFA)が、現在延期しているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を含め、今後の新型コロナウイルスへの対応を話し合う予定になっている。
現在、リーガ・エスパニョーラは世界中に中継されているが、試合が行われなければ、放映権も入ってこない。そのため、リーグは経済的にも大きな打撃を受けることとなる。また、経済的な影響は、小規模なクラブだけではなく、ヨーロッパの大会にも出場しているビッグクラブに直撃することを認めつつも、「リーグ戦が終わらなければ、すべてのクラブが収入面で大変な損害を出すことになるが、私たちはリーグ戦をしっかり終わらせることができると確信している」と、自身の見解を明らかにした。
そのなかでテバス会長は、今夏に開催予定の欧州選手権(EURO)について懸念している。「EUROがなくなった場合は、どうやってシーズンを終わらせるかを考えることになる。もし、EUROを開催するならば、深刻な問題を抱えることとなる」と、EUROが延期になることを想定して、未消化の試合を組み込むプランを考えているようだ。
「全員の健康が第一に優先されるが、国内リーグが中止されれば、すべてが見直されなければならない」と、各国のリーグ戦が優先されるべきと発言したテバス会長。こうした発言を受け、UEFAがどのような決定を下すだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)