原口元気がドイツで得た“楽しさ” 新加入FWと価値観を共有「サッカーを分かっている」

ハノーファーでプレーする日本代表MF原口元気【写真:Getty Images】
ハノーファーでプレーする日本代表MF原口元気【写真:Getty Images】

【ドイツ発コラム】ニュルンベルクに3-0快勝で今季2度目の連勝、原口が2点目の起点になる

 連敗し続けているわけではないが、連勝も少なく、なかなか波に乗れないというのが今季ここまでのハノーファーだ。そうしたなか、ブンデスリーガ2部第25節のニュルンベルクとのアウェーゲームに3-0で快勝し、ようやく今季2度目の連勝を達成した。この試合で左サイドハーフとしてフル出場した日本代表MF原口元気も、最近のチームパフォーマンスに満足している。

「ここ5試合くらいは、チームとして安定してきたというか。もったいない失点で勝ち点を逃していたりしてたんだけど、安定してきたから、ちゃんとやれれば勝てるかなというのが今日もあった。まあ、最近では一番いい試合だったと思うかな、チームとしてね」

 ボール支配率こそニュルンベルクのほうが高かったが、守備ラインでボールを回していても攻撃の糸口を見つけられず、不用意に縦パスをつけてはそこでハノーファーのプレスの餌食になる場面がとても多かった。そのあたりに、原口も手応えを感じている。

「結局向こうに大きなチャンスを作らせなかったし、今日のプレッシングの仕方は相手がすごく嫌がっていた。正直、向こうもどうしようという感じが見えたので、そうなった瞬間に先制点、2点目を取れて、なおさらそれがハマり始めた」

 選手間の距離感、互いにサポートし合う関係性が、だいぶ整理されてきている。誰が、どこで、どのように最初のプレスをかけるのか、それに対して味方選手がどのようにスライドし、どこでボールを奪おうとしているのか。各選手のコンディションも良好なようで、それぞれ1対1の局面で不利になることも少なかった。大事な競り合いでしっかりとボールを奪いきる。原口はシステム的にも、チームとしての狙いも、この日は上手くハマったと振り返っていた。

「4-4-2にしたっていうのがデカいかな、やっぱり。安定したし。(守備ラインを)3枚にチャレンジしたり、4-4-2だけどダイヤモンドにチャレンジしていたなかで。(これまで)守備が上手くハマる時もあれば、ハマんない試合もあったりした。今日が一番安定したかな、と」

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中野吉之伴

1977年生まれ。武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、育成層指導のエキスパートになるためにドイツへ。地域に密着したアマチュアチームで様々なレベルのU-12からU-19チームで監督を歴任。2009年7月にドイツ・サッカー協会公認A級ライセンス獲得(UEFA-Aレベル)。SCフライブルクU-15チームで研修を積み、2016-17シーズンからドイツU-15・4部リーグ所属FCアウゲンで監督を務める。『ドイツ流タテの突破力』(池田書店)監修、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)執筆。最近はオフシーズンを利用して、日本で「グラスルーツ指導者育成」「保護者や子供のサッカーとの向き合い方」「地域での相互ネットワーク構築」をテーマに、実際に現地に足を運んで様々な活動をしている。

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