「選手も感染リスクが高いのに…」 スペイン“無観客”開催に異論噴出「馬鹿げている」

空っぽのバルサホーム、カンプノウスタジアム【写真:Getty Images】
空っぽのバルサホーム、カンプノウスタジアム【写真:Getty Images】

新型コロナウイルスにより2週間の無観客試合が決定も…選手や監督からは中断すべきとの声

 ヨーロッパでは新型コロナウイルスの拡大によって、試合の無観客開催や延期がイタリア・セリエAを皮切りに続々と決まっている。その流れはUEFA(欧州サッカー連盟)主催のチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)、そしてリーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグにも波及しつつあるが、スペイン紙「マルカ」は同国のサッカー関係者が口々に無観客試合での開催に異を唱えるコメントを出したと報じている。

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 リーガは10日、2週間にわたる無観客での開催を決定した。リーグ日程が詰まっているなかでの苦渋の決断だったが、スペインサッカー選手協会(AFE)は「何週間も無観客でプレーすることはスポーツの競技として感覚が歪む」と、無観客での開催を再考すべきとの声明を発表した。

 実際にSNS上で意見を発信している選手も多い。かつてバルセロナに所属経験のあるMFデニス・スアレス(セルタ)は、自身の公式ツイッターで「ファンのためにプレーしたい。でもファンがいないってことなの?」とつぶやき、ラージョ・バジェカーノのMFマリオ・スアレスも「スポーツをすること、僕の場合はサッカーをすることだが、ファンなしでは意味がない。無観客は違和感がある。状況が深刻なら、リーグを中断してほしい」と訴えている。

 現場の意見としては、指導者側も同じようだ。元日本代表MF香川真司が所属するスペイン2部レアル・サラゴサのビクトル・フェルナンデス監督もこう話す。

「まず第一に、サッカーは接触する競技なのだから感染リスクが高い。サッカー選手の立場を考えないのは馬鹿げている。彼らだって咳をするし、一緒に来る人間がいるし……感染に晒されている。第二にサッカーはスペクタクルで、情熱だ。ファンなしでのプレーは悲しく空虚だし、敬意がない」

 沈静化が見えないウイルス禍。サッカー関係者の中で、現状のまま試合を続けていくことに疑念を持つ人物が増えているのは間違いない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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