「彼は正しかった」 マンC名将ペップ、恩師の教えを痛感「70~80%の問題は…」
FFPなどピッチ外の問題に揺れるマンC、ペップが“クライフの言葉”を思い出す
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、バルセロナ時代に指導を受けていたオランダの英雄、故ヨハン・クライフ氏にかけられた言葉の正しさを痛感しているようだ。英紙「ザ・サン」が報じている。
シティは2週間前、欧州サッカー連盟(UEFA)からファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)について重大な違反があったとされ、来季以降2シーズンにわたって欧州の主要大会への出場禁止処分を通告された。グアルディオラ監督は、シティが潔白であることを示す証拠を確認したとし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴によって無罪が認められることを期待している。
しかし、主力選手の動向などを探る声はあふれ、目の前にあるビッグゲームに集中するのが難しい状況だ。そんななか、さらにグアルディオラ監督のメールが不正アクセスによって流出するなどの騒ぎも起きた。
なかなかピッチ内のことに専念できない状況で、グアルディオラ監督はバルセロナ時代の恩師であるクライフ氏の言葉を思い出したようだ。
「ピッチ外では、いろいろなことが起こるんだ。現代の監督は、そっちのほうに集中することが多いかもしれない。かつてヨハン・クライフは、私に『ビッグクラブの監督が抱える70~80%の問題は、ピッチ外の出来事であって、ピッチ内のことは20%程度に過ぎない』と話していた。それを聞いた時、私は『クレイジーなことを言っているな』と思ったよ。でも、彼は正しかった。私たちは、それに取り組み、クラブを助け、自分たちの愛することに集中しなければいけない」
こうした難しい局面でも、UEFAチャンピオンズリーグのラウンド16第1戦では、レアル・マドリードにアウェーで2-1の勝利を収めたシティ。シーズンの佳境を迎えるなか、グアルディオラ監督の真価が問われることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)